久保74試合,越智56試合登板の意味するもの(9/22,174535,25).

昨日の試合は,坂本の劇的なサヨナラ本塁打で勝ちましたが,3−0でリードした8回表に起用した久保が同点スリーランを打たれなければ,もっとすん なり勝てた試合でした.前にも書いたように,この時期,反省をしている暇はないのですが,原監督の采配全般について前から気になっていることがあるの でここで書きます.


 


タイトルにも書きましたが,久保が巨人の134試合中,半数の67試合を大きくこえる74試合 (86回1/3)を投げているのに対し,同じ右投手の越智は56試合(52回2/3)しか投げていません.しかも,久保は試合数を越える回数を投げている ことからわかるように,ロングリリーフもあります.越智よりもコントロールがよく,ロングリリーフもできる久保の使い勝手がよいことはわかります が,3−0の8回表の回の頭からという登板で,元々登板数が多い上に,それまでの6試合中4試合(5回2/3,失点1)投げている久保と,6試合で2試合 (1回2/3,失点1)しか投げていない越智を比較して久保を投げさせるという選択がよくわかりません.回が浅かったり,ランナーがいる状態なら久保とい う選択は理解できますが,8回表でランナーなしで3点リードしていてどうして久保なのか?久保が選手として「亡くなった木村コーチのように,投手の便利屋 としてどこでも投げます」というのは立派だが,それをそのまま鵜呑みにして,他の投手の方が適材なのに,久保を投げさせるというのは監督としてはおかしい のではないか?結果として,登板過多となって久保が打たれたのなら,それは久保の責任ではなく,監督の責任だと思うわけです.


 


率直にいうと,コントロールの悪い越智を使うのに消極的になっているように思います.久保は,大学の後輩で無理も言いやすいということもありそうです.


 


上記は,今年の原監督の手法に見受けられる保守的な一面です.中日戦の前の「李昇格」や阪神戦の前の「大道昇格」は,困ったときのベテラン頼みを表し,こ れも保守的な采配ですよね.2008年の巨人は,追いかける展開ながら,大事なところで久保・東野といった投手を思いきって先発させるなど新戦力を増や し,ベテラン野手(今岡選手等)や特定のリリーフ投手(藤川投手・アッチソン投手)に頼った阪神を最後には逆転して優勝しました.


 


2008年の巨人と今の巨人は逆になっているように私は思います.最近は,「車がかりの陣」という言葉も使わなくなりましたね・・2009年にWBCで優 勝し,日本一にもなった原監督は守りに入りつつあるように思います.それは,非常に理解できるけれど,ほんの1・2年前の「挑戦の気持ち」をもう一度思い 起こしてほしいと思うのです.

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