日本シリーズ展望

ドラフト(10/29)も終わって,明日(10/31)からはいよいよ日本シリーズ.


 


巨人はレギュラーシーズンにおいてチームの打率(.275)・得点(650)・防御率(2.94)でいずれもリーグ一位.日本ハムもチームの打率(.278)・得点(689)・防御率(3.65)でリーグ一位です.ただし,防御率は,巨人の方がかなり上で,日ハムは,パリーグでは巨人ほどの投手陣には当っていないが,巨人投手陣も日ハムほどの打撃陣にはセリーグでは当っていない.したがって,巨人投手陣対日ハム打線の戦いが1つの鍵となる.実際,今年の交流戦の結果は2勝2敗で,巨人が負けた時は,日ハムに6点以上取られていて,勝ったときは2点以下に抑えている.それからチーム本塁打数は,巨人が182本でリーグ一位だが,日本ハムは112本でリーグ五位ですから,おおざっぱに言えば,一発長打の巨人打線とつなぎの日本ハム打線ということになる.まあ,巨人の本塁打数については,東京Dの本塁打の出やすさを考慮しなくてはいけないけど.


 


巨人の基本スタメンはCS同様,坂本・松本・小笠原・ラミレス・亀井・谷・阿部・古城で来ると思うが,札幌(1,2,6,7戦)ではDHが使えるのでラミレスをDHにして谷をレフト,亀井をライトで使ってくると思う.日ハムの先発が右投手の時は,1塁に李を打順7番前後で使ってくるだろう.問題は左投手の時で,李をそのまま使うか,小田嶋または中井を使うかというバリエーションがある(中井を使う場合は中井サードで小笠原1塁).ただ,小田嶋の1塁守備,中井の3塁守備とも,やや不安があるので,守備重視だったCS(対中日戦)を見る限り,少なくとも第1・2戦での中井・小田嶋のスタメンの確率は少なそうだ.


 


投手については,ヒジ痛でグライシンガーは日本シリーズには出られない.先発は,ゴンザレス・オビスポ・高橋尚・内海・東野の5人で回してくると思う.報知によれば,中日を苦手としていたのでCSで使わなかった内海を第2戦にもってくるとのことで,ゴンザレス・内海・オビスポ・高橋尚の順番とのこと.交流戦で勝っているのがゴンザレスと内海だからだろう.CSでの東野は決して悪くなかったので5番手は東野.リリーフは,右が豊田・クルーン・越智,左が山口・金刃は決定.後2枠とすれば,CSで結果を出した野間口と日ハム情報提供係としてM中村になると思うが,日本シリーズではベンチ入りは25名だが,登録は40名(*)まで認められるので藤田や久保も(登録には)入ってくるだろう.


 


日本シリーズは延長が15回まであるので,継投の仕方はいつもと変わってくるかもしれない.昨年の日本シリーズ第7戦で,同点の場面で越智を続投させて決勝打を浴びた場面があったが,あの続投の理由の一つに,延長15回というのがあったと思う.後のことを考えた原監督が,後のことを考えずに投手をつかいまくった渡辺采配に負けたとも言える.短期戦(CS,日本シリーズ)の采配は,長期戦(レギュラーシーズン)以上に結果で評価されるが(つまり,短期戦の采配には正解などない),逆に言えば,それだけ選手個々の力が前に出てくるとも言える.CSで日ハム:スレッジの逆転サヨナラ満塁本塁打がなければ,あるいは,巨人:脇谷の代打逆転タイムリー2塁打がなければ・・と考えれば,このことはわかってもらえると思う.


 


舞台は整った.後は良いゲームをしてほしい.そして,もちろん,巨人に勝って欲しい.


 


 


*追記:今年はインフルエンザのことを考慮して40名の枠はないそうです.失礼しました.


 


 


 


 


 

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