ヤンキースの事情と松井の行く先

ワールドシリーズ第7戦のヤンキースのスタメン・年齢・シーズン成績は以下の通り。

1.ジーター(遊)   35才,率.334, 18本塁打, 66打点,30盗塁
2.デイモン(左)   36才,率.282,24本塁打, 82打点,12盗塁
3.テシェイラ(一)  29才,率.292,39本塁打,122打点, 2盗塁
4.ロドリゲス(三)  34才,率.286,30本塁打,100打点,14盗塁
5.松井(DH)     35才,率.274,28本塁打, 90打点, 0盗塁
6.ポサダ(捕)     38才,率.285,22本塁打, 81打点, 1盗塁
7.カノ(二)       27才,率.320,25本塁打, 85打点, 5盗塁
8.スウィッシャー(右)29才,率.249,29本塁打, 82打点, 0盗塁
9.ガードナー(中)    26才,率.270, 3本塁打, 23打点,26盗塁

中心選手の高齢化が進んでいることがわかる。したがって,ヤンキースとしてはジーター・ポサダ・ロドリゲスあたりは交互にDHで使って体を休ませつつ徐々に若返りを図っていきたいはずだ。この3人なら,松井の成績と比べても数字上はなんら遜色はない。特にポサダの打力を生かしつつ後釜捕手を育てるのはヤンキースにとって急務だろう。

また,外野手は上述のデイモン・スウィッシャーやガードナー以外にも


 


カブレラ 25才,率.274,13本塁打,68打点,10盗塁


 


がいる。スウィッシャー・ガードナー・カブレラは,いずれも松井より若く今後の成績の上昇が見込める有望株である。年齢・守備に加えて両膝に不安をかかえる松井よりも,この3人とデイモンを今後は使いたいとヤンキースが考えるのは当然と思える。

つまり,松井はDHとしても外野手としても,余剰戦力なのである。

ワールドシリーズで優勝し松井がMVPを獲得した直後,あるヤンキースファンがTVのインタビューに「もう1年くらい,松井を(ヤンキースに)おいといてもいいのじゃないかな。」と答えていたのが印象的だった。私がヤンキースの編成担当なら同様に考える。

ヤンキースとしては,松井に対して,契約交渉するとしても,1年か(長くても)2年程度の契約を提示するのではないか?そして,ワールドシリーズMVPで価値の上がった松井に対しMLBの他球団からは,(少なくとも契約年数や出場機会については)もっと好条件の契約が提示されるだろう。


 


松井はどういう選択をするだろうか?個人的には,ヤンキースを出て,(もっと松井が目立つ)他のMLBの球団でプレーをして欲しいと思う。次のシーズンが始まれば,ヤンキースにいる限り,松井は one of themとなっているだろうから,松井のリーダーシップが,もっとよく目に見えるようなチームで野球をしてほしいのだ。

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