野球殿堂入り-堀内編

堀内さん、山本浩二さん、野球殿堂入りおめでとう。両方の選手に思い入れがあるので、とりあえず堀内さんから。

  巨人のV9(1965-1973)は、ON(王・長嶋)抜きには語れませんが、堀内投手の存在も大きかった。とにかく大試合になればなるほど強く、試合の 中ではピンチになるほど強く(逆に勝ちが見えると打たれてハラハラさせ)、投手守備も抜群で、打撃も3打席連続本塁打を打ったり、日本シリーズでさよなら ヒットを売ったりする選手でした。加えて、大口をたたき、(巨人の寮の)門限破りの常習者という(若者にとっては)掛け値なしの魅力的な選手でした。引退 試合のピッチング(確か終盤の2回をリリーフした)は大したことなかったですが、1回だけ回ってきた打席で本塁打を打っちゃいました。その後の記者会見で は、「(現役の)18年間、素質だけでやってきた。」といってのけました。ここまでの堀内は、私にとっては間違いなくヒーローでした。堀内投手の天才ぶり は、海老沢 泰久さんの「ただ栄光のために―堀内恒夫物語」(アマゾンで買えます)に詳しいです。ただ、海老沢さん、ちょっと堀内さんを贔屓しすぎ・・・

  ところが、評論家となった堀内さんは豹変して、他のどんな野球評論家よりも管理志向になりました。その上、態度がでかくて口ぶりも横柄ですから、私は一気 に大嫌いになりました。2004年に監督になったときも、先発に比べてリリーフを露骨に軽視する発言をしたり、「巨人が率先して試合時間を短くして見せ る」「巨人の強さをお見せする。」といった趣旨の発言をして、「こいつは、現役をやめた1984年以降、何をみてきたんや?今の野球がわかっているのか? 巨人の実力をきちんと把握しているのか?」と思ってたら、案の定の成績でした。まあ、今のハラ監督ほど、フロントに手厚く戦力を与えてもらえなかったこと も事実ですが・・・

 ということで、私の中では愛憎半ばする堀内さんですが、現役時代「悪太郎」と呼ばれたのですから、監督として成功する より失敗するほうが 堀内さんらしいかもしれません。大好きだった堀内さんをこれ以上嫌いになるのがいやで、最近の同氏の解説も一切見聞きしないようにしていますが、元気なの かしら?この受賞(間違いなく現役時代を評価したもの)の意味をとらえ、選手サイドにたった解説に方向転換していってほしいです。

 

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