11対39

先日甥っ子と実家で過ごしていたときの出来事。

甥っ子。

一心不乱にDSに夢中になっている。

俺の妹。　つまり甥っ子の母親。

「最近メタボやねん。この子」

と俺の好奇心を煽る発言。

俺。

甥っ子の腹が気になって他の事が集中できなくなる。

俺。

「なあ。ちょっと腹触らせてくれ」

甥っ子。

「嫌や！セクハラ！」

生意気だ。どこで覚えてくるのか・・・。

しかしそんな返しには負けない。

俺。

「なあ。腹触らせろや～」

甥っ子。

「・・・・。」

・・・無視か・・・・・そうか・・・俺様を無視か・・・。

俺。

徐に甥っ子のわき腹に手を伸ばし・・・

「グニュ！」

鷲掴みにしてやった。

甥っ子。

「やめろや！変態！変態！言いつけるぞ！」

理不尽なのはよく解ってるが無性に腹が立つ。

ちょっと関東弁が混ざってるんも割り増しで腹が立つ。

それに腹を触られていても決してDSを止めないのも腹立つ！

魚みたいにピチピチと目障りなので軽く「パシッ！」と尻を鳴らした。

痛みを感じることのない。

ましてや男子なら日常茶飯事のスキンシップである。

すると・・・甥っ子。

「あ！暴力だ！暴力だ！この人暴力魔だ！言いつけてやる！」

・・・・・お前はスネ夫か！

んでなんでまた関東弁やねん！

甥っ子の興奮は止まらない。

「何もしていないのにこの人暴力振るった！大人なのに暴力振るった～！」

う～ん・・・妹の子やけど抹殺したい・・・。

同じ学年でこんなヤツいたら間違いなくボコボコである。

それに・・・

お前が今一生懸命にやっとるゲームで「死ね！やっつけろ！」て連呼しとるがな！

Aボタンの何万分の一の威力やねん！俺のお尻ペン！は・・・・。

3日俺に預けてくれれば性根を叩き直してやるのに・・・。

なんでも自分の幼少期と比べるのは最早

「天秤が違う」のかもしれない。

しかし。

時代は流れてもポリシーは流したくないものである。

たかが11歳の子供との理不尽なやりとりかもしれないが

小さなことでイチイチ鬼の首を獲るような態度を

39歳の俺はスルーなどしない。

お前が一生懸命にやってるそのゲームも・・・。

何度も失敗して挫折してレベルをあげより強い敵と戦うのであろう。

人生にコンティニューはない。

今のうちに城の周りをウロウロしてレベルを上げておかないと

城を出てどこかの洞窟に入ってから俺みたいなヤツに遭遇したら

直にゲームオーバーになるであろう。

その時に「言いつけてやる！」なんて言ってるようでは

現実の世界でのレベルはず～っとスライム並であろう。

少年よ大志を抱け。