シルクイーグルの死

去る7月5日、私が一口持っていたシルクイーグル号(牡6歳、父コマンダーインチーフ 母ヒガシオリビア)が、腸捻転のため、予後不良で安楽死処分となり、この世を去りました。


 


2007年から足掛け5年、これまでケガやアクシデントも無く、元気に戦歴を重ね、32戦して4勝、2着4回、3着1回の成績を挙げ、準オープンクラスまで勝ち上がってくれました。


 


好走は殆どがダートでのものでしたが、芝も含め2桁着順は一度もなく、掲示板(5着以内)に載ること19回。これまで私が一口持った競走馬の中で、最も活躍してくれ、愛着も強い1頭だっただけに、突然の訃報は大変ショックでした。


 


競走馬は走るのが使命。結果を残せない馬は容赦なく淘汰されます。


その中で、決して一流とは言えない血統ながら、中山で、東京で、新潟で、福島で、そして京都でも走り、私に一口馬主の愉しみを与えてくれたシルクイーグル。


中山や東京の他、旅行を兼ねて福島競馬場や新潟競馬場へも、妻や友人と、何度も応援に行きました。


私のギャンブル運の無さのせいか、この目で勝利するところを見ることは遂に叶いませんでしたが、ダートならオープンに手が届くところまで……、と思わせてくれた、馬主孝行な男の子でした。


 


96年に一口馬主を始めた私ですが、2004年暮れの、4勝を挙げて1000万下まで進んだ牝馬・シルクエルフィンの引退を最後に、一度クラブを退会し、一口馬主を辞めました。


 


その後、エルフィンが最初で最期の仔(牝馬)を産んで1か月でこの世を去ったことを知り、その忘れ形見がシルクの募集馬に加わるということで、再び入会したのが2007年。


 


そのエルフィンの仔、シルクフェアリーが当時まだ1歳だったため、「じゃあ、すぐにデビューできそうな2歳を」ということで、妻と私で2歳馬を1頭ずつ選んだのですが、そのうちの1頭、私が選んだのが、イギリスダービーとアイルランドダービーを制したコマンダーインチーフを父に持つ、シルクイーグルでした。


 


その後、父にダービー馬・スペシャルウィークを持つ期待のフェアリーは、骨折によりデビューすることなく登録を抹消してしまったのですが、前述のイーグルの活躍が、その無念を払拭してくれました。


 


私は現在、別のクラブにシフトしているので、現在シルクホースクラブという一口馬主クラブで持っているのは、現在3歳の2頭を残すのみ。この2頭が引退したら、シルクを退会しようと考えていますが、シルクイーグルのことは決して忘れません。


そしていつか、イーグルを超えるような活躍を見せてくれる愛馬が出ることを願っています。


 


沢山の喜びと楽しい思い出をくれたシルクイーグル号の冥福を、心から祈って-


 

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