某日某所(大晦日のグランド)
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みどり
2014年01月05日 20:06 visibility119
2013年 大晦日 午後1時 晴れ
某グラウンドには昨シーズン後半を怪我で棒にふったみどり(29)と、
シーズン.428で首位打者のタイトルを獲得したナベ(28)の姿があった。
みどり「お疲れ。いい天気になったね。」
ナベ「お疲れ様です。自主トレするにはちょうどいい天気ですね。」
何気無い会話をしながら、体をほぐしていく。
ナベ「手の方は大丈夫なんですか?」
みどり「もう今年終わったから言うけど、未だに右手でキャップとか開けたりするのが難しいんだ。ボールは投げれるけどね。」
キャッチボールをしながら、タイトルの話へ続いてく。
みどり「それはそうと首位打者獲得おめでとう!」
ナベ「ありがとうございますm(__)mまぁ試合数が少な目だったんで。」
ナベは草野球から野球を初めてから、その真面目さから努力を重ね、遂には.428の好成績で首位打者のタイトルを獲得した。
打撃スタイルは好球必打を心掛け、初球こそ甘い球がくると考え、積極的に打ちにいく。
打球はセンターを中心に広角に打つことができ、左中間・右中間を破って長打を打つことも出来る。
また速い球・遅い球に関わらず、センター中心に打ち返すことが出来る高い技術も身に付けている。
ナベ「初球を狙っていくタイプだから四球は少ないんです。ただ打ち損じるのを恐れて待ってたら四球になるより、勝負して結果を出したいと思ってるんで気にしてません。」
ともすれば只の早打ちになる所だが、彼の場合そうではなかった。
ナベ「ただ打席に立つと初球を打つのって難しいんですよ。」
ナベ「だから打席に入る前から、初球を仕留める、初球を仕留めるって自分に言い聞かせるんです。」
ナベ「打席に入ってからはタイミングのとり遅れしないように気を付けて、あとは打つだけ。」
みどり「なるほどね。メンタル面は打席に入る前に作り、技術面はタイミングをとり遅れないために早め早めにトップを作るわけだ。」
みどり「足の上げ方はどう?1年間変わらなかった?」
ナベ「あまり大きく変わらなかったですね。」
暖かい日射しに、キャッチボールも球もどんどん上がっていく。
ナベ「どんな時でもしっかり腕が振れるようになりたいんですよね。」
みどり「確かに。今の球威と試合でマウンドに立ったときの球は違うね。」
みどり「俺もセカンドスローはどうも指がかからない。キャッチボールの時と同じようにセカンドスロー出来るようにならなくちゃならない。」
お互いそんなやり取りをしながら、3時間くらいみっちり体を動かしたのだった。
2014年がどんなシーズンになるかわからない。
ただまた年末に互いに成長を報告し合えたら、最高だろうなと思う。
- 事務局に通報しました。
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