天動説

「上川主審に世界も高評価」

まず最初に断っておきますが、報道とジャッジは別のもの。

上川さんたちは、満点に近い素晴らしい成果をあげたと思っていますし

レフリーの“日本代表”は、日本の、アジアの代表として

胸を張ることのできると思っています。

ただし、3位決定戦後の報道、というかニュースの見出しで冒頭の一文を見つけたとき、

またもや日本のメディアお得意の天動説的報道がきたか　と思ってしまいました。

予選リーグ2試合、3位決定戦も無難にこなし、3位決定戦を任されたということでも、

それなりの評価を得ていることはわかります。が、「世界」って何なのかをよーく見てみると

ポルトガルのスコラーリ監督(ジュビロ磐田の元監督)と

ドイツのカーン選手(テレ朝の番宣に登場する“親日家”)。

この2人が、日本のメディアから「今日の主審はどうでしたか？」って

聞かれて、悪いこと言うとを思います？もちろん、まずいところはなかったでしょうし

嘘をついているとは思いませんけど、それ＝「世界が高評価」でいいんでしょうか。

海外で活躍？する日本人選手の報道だって

「惜しい場面を演出」

　→(つまり、決めてない)

「得点の起点となる」

　→（その後数人を経て、ゴールに）

「勝利に貢献」

　→(勝った試合に出場した。が、ゴールもアシストもなし)

無理やり“活躍”したことにしたって、仕方ないのに。

まあ、こういったメディアのおかげで「ジャパンマネー」が大きくなって

海外に進出しやすくなったと思えば、悪いことばかりでもないのかもしれないけど。 

冷静に分析しないで、都合のいい情報を耳ざわりのいい部分だけ垂れ流す。

日本のメディアなんですから、日本中心になったってかまいません。

でも、日本はメディアが言うほど、世界では注目もされてなければ強くもない。

FIFA世界ランキングってのが当てにならないことくらいみんなが知ってること。

日本のことなんて考えてもいない人たちに、無理やり(社交辞令的な)コメント言わせて

無意味なタレント動員して中継して、自分たちの報道内容や姿勢については考えもしない。

ただただ、数字を取ることや部数を増やすこと。向いているのはスポンサーの方だけ。””

　当然スポンサーの存在は必要不可欠です。でも、今回なら中継時間のことや

　チケットのこと。彼らは何を“サポート”したいんだろう？って首をかしげたく

　なるようなことも多いのが現実です。巨額のスポンサーマネーだって、元をたどれば

　1人1人のサポーターや一般の人たちが払っているお金であるということを

　偉い人たちは、ちゃんとわかっているのでしょうか。

　唯一違うスタンスで臨めるはずのNHKまでもが、思いっきり“民放化”していることも

　受信料をちゃんと払っている1人としては、あきれてしまいます。テーマソングはいいでしょう。

　でも、サッカーに興味が無いメンバーまで現地に連れてって、スタジアムから生中継して

　無理にコメント求めて、困らせてどうするの？

こんなレベルだから、キャプテンのあさはかな策略にも

まんまとはまって「オシムジャパン！」の大合唱。

強い代表を作るには、いい選手と、まともなスタッフ(組織)と

幅広く強いサポートと、健全なメディアが必要です。

2番目と4番目・・・・・・。