結果論になりますが

大敗しました。前半と後半が全く違うものになってしまいました。何故だったのでしょうか?あくまでも結果論ですが、これからの戦いで改善されず同じようなことが繰り返すことになれば、勝つパターンにはまらないと勝てないチームになってしまう可能性があります。今日の大敗は何がそうさせたのでしょうか?
 答えは2つしかありません。ひとつは木佐貫投手の3つのミスが重なったこと。これは野球をやる上でよくあることですし、選手も必死にやっているわけですからこういう日もあります。次からがんばってください。問題はもうひとつのほうで監督の采配です。もちろんいろんな考え方もあるし、作戦に正解はないのかもしれません。しかし、監督は「演出家」なのです。動かなければならないときに、どんな「演出」をするかによって、選手のモチベーションは決まっていくのではないでしょうか。
 問題のシーンは6点を失った裏の攻撃。無死1,2塁のチャンスの場面で打順が9番でした。ここで1番得点を挙げる確率の高い作戦はなんでしょうか?まだ5回で攻撃が4回できるわけです、さてさて。
 ここで監督の「演出」は代打ホリンズでした。私だったら、代打木村拓で送りバントです。前者は打てば大量得点に繋がる可能性があります。ただし、ダブルプレーを食いやすいバッターでもあります。打率も低く三振も多い。何といってもバッテリーに負荷をかけられないのではないかと、私は考えます。
 後者ですが、積極的かどうか、面白みがあるかどうかは別にして、まだ5回ですから1〜2点返しておけば勝敗はわかりません。自軍の選手に「まだまだこれからが勝負なんだ」と、選手に自分の意思を明確に伝えられる方法を取ろうと、私なら考えます。
 結果論になりますが、ホリンズはダブルプレーでチャンスを潰してしまいました。試合の雰囲気ももう何となく捨て試合になってしまい、出てくるベテラン投手も勢い無く失点を重ねていく感じでした。敗戦処理的になってしまうわけですから仕方ないことです。
 この采配には伏線があり、こういう演出をするのはある意味では必然だったと思います。数日前のスワローズ戦でしたが、4回で2点差でリードを許していた場面。6,7番が出塁して打順は8番の鈴木尚、9番には代打でホリンズをネクストバッターサークルで待機させていたのです。
 常識的に観たらここは「バント」で確実に送り、代打のホリンズにすべてを託すのが定石だと思いますが、ヒッティングさせてまさかのダブルプレー。いくら足が速くてもゲッツーシフトを敷いた二遊間の正面に打ってしまえば当然の結果です。選手を信じての采配だったのですが、勝つために最善の演出をすべきが監督だと私は考えます。ここでしっかりと送りバントをやらせて、(結果失敗で送れなかったとしても)代打のホリンズに「お前に任せるぞ!」と、モチベーションを高めてあげるのが監督としての最善の演出だと考えます。
 その試合は不幸なことに相手のたくさんのエラーと清水、小笠原両選手のホームランで結果的には勝ってしまい、本来ありえない試合結果になってしまいました。4回表0点に終わり裏のスワローズに普通なら中押し点となる1点を与えてしまったので、そのまま負けてしまうのが普通だと思います。
 今日の試合でも同じような場面で点を取る確率の高い方法を選択せず、点差が離れているからといって安易に(決め付けはよくないですね)選手の力量に頼るだけの采配に終始してしまったことが、大量失点、大敗に繋がったのだと思います。むしろこれがふつうの結果なのだと思います。
 前回のような高い選手のパフォーマンスが今回も起きると考えるのではなく、いかに選手に戦う姿勢を失わせないように、プライドを損ねさせないようにモチベーションを高めていくかを監督は考えるべきではないでしょうか?明日、期待しています。

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