中学生になる君へ　Ｔ編　『ちびっこスピードスター』

ー　倅と一緒に今年メッツを卒団する子供たちに贈る言葉シリーズです　ー

Ｔへ・・・

君は今年卒団する仲間の中で、１番早くメッツに入団をしていましたね。

僕の倅のＳがメッツに入った時、初めて君を見たときは『幼稚園生じゃないの？？？』と思うほど、小さくて可愛い男の子と言う印象でした。

手足が短いからか、投げても打ってもタメ・・・と言うものが全く無く、プレーそのものも子供らしいあどけなさが・・・正直今でも残ってます。(笑)

ただ、君の卓越したスピードは目を見張るものが有りました。

小さな体で、何故あんなに早く走れるのか・・・、コーチや監督だけでなく先輩達からも一目置かれていたね。

君のスピード溢れる走塁は、おそらくずっと僕の記憶から消える事はないだろう。

僕が１番長く教えてきた２人の内の１人だから・・・。

そして・・・、実は君が１番肝がすわってたな・・・ポーカーフェイスで結構冷静だ。

５年になった時、君のオヤジが監督になって、結構厳しい部分も有ったと思うけど、自分のペースを崩さずに良く頑張ったと思う。

ポジションがサードだったので、僕が教える機会が多かったけど、本当に上手くなったと思う。

最初は送球で苦労してたけど、６年になってからだいぶ安定してきたし、練習をタフにこなした成果だったと感じてます。

中学に進んでも自分のペースを崩さずに、野球を続けて欲しいと願ってます。

・・・でもさ、いい加減背を伸ばさないとまずいだろ？もっと小魚とか牛乳とかしっかり飲め！！くだらないもんコンビニで買い食いするなら、絶対に牛乳も飲むんだぞ・・・いいね！！