誕生日が憂鬱な理由

今日でで２８歳だ。
思う事があるので、今の率直な思いを久し振りに文面で残そうかなと思う。
はっきり言って憂鬱だ。
 
昔は嬉しくて朝まで飲んだり、プレゼントが楽しみだったりしたもんだ。
でも、２６歳位からそういう考えは無くなった。
仕事があるから朝まで飲めないし、馬鹿騒ぎする歳でもなくなった。
 
でも１番の理由はやっぱり野球だ。
あと何年出来るのだろう、あと何年このスピード、反応、体力を維持していく事が出来るのだろう。
嫌でも衰えていく。
こんな素人だった俺が上手くなったもんだ。
まだまだ上手くなりたい。
 
だが、こんな事言ってもまだ２８歳。
チームのおっさん達を見ていれば、まだまだ出来るとは思う。
 
でも違うんだよね。
俺が怯えているのはそこじゃない。
 
そのおっさん達も歳をとっていく。
俺より４〜６歳もだ。
 
一緒にやれない日が来るのが恐いんだ、悲しいんだ。
俺の野球はチームのおっさん達とやる事が全てだから。
 
兄貴に誘われて嫌々始めた野球が１２年続いている。
今や生活の全て、生きがい。
 
楽しい事ばかりでは無い。
負ければ悔しい、打てなきゃ腹立つ、エラーしたら泣きそう。
雑用もめんどくさい。朝も早い。
チームがケンカした事もあった。別れも味わった。
兄貴とケンカもした。
 
でも、やっぱりグランドに行ってしまう。
良いプレーして、兄貴に褒められたいから、おっさん達に褒められたいから、
後輩達に良い所見せたいから。
 
何より、皆で笑いたいから。
俺には兄が沢山いる。チームの人達が本当に兄みたいだ。
４つも５つも年下が怒鳴り、悔しがり、喜んでいるのに何一つ文句を言わない。
こんな人達と人生で出会えて俺は絶対幸せものだ。
 
こんな最高な場所に誘ってくれた兄貴には本当に感謝だ。
野球をしていなければ、兄貴ともこんな仲良くなかったと思う。
 
理不尽な事を言う、笑えない冗談を言う、本当にへこんでるのに冷やかす。
何回むかついた事か。
でも、そんな兄貴が引退の時に俺もユニフォームを脱ぐと決めている。
 
兄貴がAlbatrossで野球をやっているAlbatrossが俺にとっての野球で、
俺にとっては最高の兄貴だから。
 
そんな兄貴達と１年でも長く野球がしたい。
 
ベタな事を言うと、時間が止まれば良い。
でも無理なのは、いくらバカな俺でも分かる。
 
だから、その日が来るまで全力で楽しみたいと思う。
兄貴と沢山の兄達が続ける限り。