厳しい戦いでした。

パシュン!パシュン!


神社の境内からレーザーが飛んでくる。

僕はそれに当たらないように神社へ続く階段のかげに隠れて銃を握りしめている。


しばしの静寂…


少し顔を出し、神社の境内へ視線をやる。

一体誰なんだ!?


パシュン!

さっと身を隠す僕。

危ないところだった…。


額の汗を拭って、、、、







あれ?

見覚えのある天井…。


夢か…。


変な夢だったな…。


再び眠りに落ちていく。




パシュン!!パシュン!!



!?


え!?


夢か!?現実か!?









パシュン!

パシュン!!


現実だ!


どこから狙ってきてるんだ!?





パシュン!


ん…?



待て…この音、聞き覚えあるぞ。


体を起こして音が鳴るのを待つ。





パシュン!!


やっぱり。

押し入れの中から聞こえてくるその音。




僕に変な夢を見させたのは





息子のおもちゃでした。




息子はヒーローものの武器や変身ベルトをたくさん持ってます。

いらなくなったものを人からもらったんです。



そのおもちゃを1つの箱に入れて、押し入れにぶちこんでるんですが、どうやらそのどれかから音が鳴ってるようでした。


押し入れ側で寝ていた僕は、その箱を開けてスイッチを切ろうと思いましたが、僕以外の三人は寝てるし、がさがさ音を出して起こしたらいけないのでここは我慢することにしました。


目をつむれば寝れるだろう。







パシュン!


























パシュン!



































パシュン!パシュン!!


はい、もう無理です。

おもむろに押し入れを開けて、数ある武器のスイッチを片っ端から切っていきます。

ガッチャン!ガッチャン!


おもちゃを探る音で、みんなが目を覚ましました。


「もー息子のおもちゃがうるさくて寝られん!」

そう言うと、

「確かに…」

と僕の隣に寝ていた娘。

その隣で寝ていた嫁さんは

「えー?全然聞こえんかった」

さらにその隣で寝ていた息子は

「…」

また寝始めてる!


もう武器がありすぎてどれから鳴ってるのかわかんないんで、息子を起こして探してもらいました。



静かに武器の箱を眺める息子。





パシュン!!



「この音!どれ?息子!」


「これじゃ…」
剣のような武器を手に取る息子。



すると、




パシュン!!


「おー!これこれ!!」


そして、スイッチを切りました。




「あーー!これでようやく寝れるー!」





























もう朝になってました…。




チャンチャン♪

sell家族

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