地域づくりと野球　２−２．アメリカマイナーリーグの現状

１．特別連載企画　「地域づくりと野球」　
２．「産業という側面でのプロ野球」
３−１．地域と野球「ｂｊリーグ、アルビレックス新潟は本当に凄いのか？１」
３−２．地域と野球「bjリーグ、アルビレックス新潟は本当に凄いのか？2」
３−３．地域と野球「ｂｊリーグ、アルビレックス新潟は本当に凄いのか？３」
４．地域づくりと野球　番外編「応援歌も地域密着。楽天の場合」
５．球場内飲食物持ち込みは是か？非か？！
６．「宇都宮にプロ野球は根が付くか」

地域づくりと野球と題していくつか論じてきましたが、
「地域の産業として見ていくには野球などのスポーツ産業は有効な経営資源である」
というのは単なる野球オタクの妄想ではなく、根拠のない夢物語をしているわけじゃないんですよ。

自分は土足で上がりこんで
どうでもいいことを書き連ねていくようなアホではありません。
ちゃんと根拠があるからこそ、言っているんですよ。

実はアメリカで野球を見たことがあります。
マイナーリーグとメジャーリーグの双方を。
１つ目は１０年以上前に見たフェンウェイパークでのレッドソックス戦を
２つ目は数年ほど前に見たラスベガスでの３Aの試合を。

フェンウェイパークは確かにすごかったです。
写真が無いので非常に残念なのですが。

で、これがドジャース傘下の３Aです。
当時、中村紀がマイナー落ちしていた時期です。

ラスベガス郊外にあるキャッシュマンズ・フィールドというところで開催されていました。

もともと砂漠だった場所に作った人工都市ですからね。
昼間は暑くてシャレになりません。
従兄弟と空港近くのバッティングセンターに行ったところ、
室外に球場に似たスケールのバッティングセンターがあって、臨場感などをかもし出していたのですが、
真夏に行ったこともあるのですが、殆ど誰もやってない上に、
暑すぎて脱水症状になるかというくらい汗をかきました。

もちろんそんな土地ですからナイターでも暑いです。
スタンドのバックネット付近にはドライミスト装置がありました。
日本に帰ってきて秋葉原の駅前にこれが出来ていたのですが、感動は覚えませんでしたｗｗｗ

で、客入りはこんなもんです。
大して入っていません。
駐車場もガラガラでした。
車じゃないと行けない場所なのに、この状態ということは大して入っていないことになります。
確か自分の経験だと＄８か＄１２だった気がします。
この点で言えば日本と大差ありませんね。
なんていうか、鎌ヶ谷のアメリカ版みたいな感じに思えます。
建物の構造自体は諏訪湖スタジアムっぽい感じですけど。

マリナーズ傘下の３Aタコマの熱狂的なファンの老人が試合中吼えていましたが、これも鎌ヶ谷の耳に付く野次と似ている感はありましたｗ

日本みたいに認可された応援団以外楽器持ち込み禁止なんていう
くだらない制限（まぁヤのつく3文字の自由業の影響もあるのでしょうが）がないぶん、好きなときに勝手にラッパ吹いている人もいました。

でもはっきり言えば日本のプロ野球のほうが面白いと思いました。
応援スタイルやチンタラ守備していた選手、ピッチャー陣のショボさを見たからなのでしょうｗ
いろんなWebサイトを見たところ、数字と必ずしも一致しない観客動員数（まぁ日本でも年間席＝来ているとカウントしてますけど）じゃないかなと。

まぁ参考にならない点は中心部でもっとおもしろいエンターテイメントが山ほどやっている点を考えるとそれほどエンターテイメント・イベントに飢えているわけではないわけですから、車を使わないと行けないような郊外で中心部とまともに戦おうと考えるのは無理があるのでしょう。（事実、数多くあるホテルの中に各1箇所ずつ大きいホールみたいなのがあって、大相撲やK1もここでやっていますし、自分が行ったときはホテルでバックストリートボーイズがライブやってました。）

実際に見ているのは一つだけなので、実証にはならない事例なんでしょうが、つまりこういうところでも「成功している一つ」なのであれば、
もっと日本が努力すればこれ以上のものは当たり前に出来るはずなんですけどもね。

そもそもアメリカと日本を比べるのかっていうのはあるんですけどね。
アメリカはもともと何も無いところに都市を作っていくから、建物＋ソフト（ラスベガスでいうならばカジノを中心とした観光産業）という考え方が出来るのでしょうけども、日本の場合、道路や鉄道など、道を中心に発展していった都市が多いところに無理やりハードを置いていったという
ソフトを置いてきぼりにしてきた経緯がありますし。
ほんとは「文化（≒ソフト）」と「業（つまり産業）」と「設備」を一体に考えていかなければ、いけないはずなんですけどね・・・。