プロ野球選手の第2の人生サポート機関、今オフにもスタート!

プロ野球選手の第2の人生サポート=日本野球機構(時事通信) - 2007年6月8日(金)18時31分
以前、日記にも書いた「野球選手の引退後の保障問題」 が本格始動の兆しです。
ここ最近、毎日のように見ている、かつては横浜や広島で投手として活躍した東瀬投手のブログ、「元プロ野球選手のセカンドキャリア奮闘記」を読んでいるのだが、引退後の選手の厳しいセカンドキャリアがわかる。
彼自身が「はじめまして」というエントリーから一部抜粋させていただきます。

僕がいた世界のプロ野球。この世界はハイリスクハイリターンです。

成功者はほんのわずか。

それ以外の人は、野球を辞めたら、まったくゼロからのスタートとなるわけです。

引退後は、みんな様々です。故郷に帰る人、飲食店を経営する人、保険会社に勤務する人、親の会社を手伝う人、会社を起す人などなど。

しかし、全般的に「プロ野球選手」だったことはあまり公にはしていません。

(中略)借金とか、破産とかお金に関する話は、僕の耳に入ります。

「あの選手が、なんか離婚したらしいよ、原因は、収入がへったかららしいだけど」や

「お店は出したけど、失敗したらしい」など等。

ホントよく耳にします。

でもそれも仕方ありません。

プロ野球選手全員とはいえませんが、ほとんどの人が、野球を辞めるまで、野球しか知らないから。

僕も32歳で野球を辞めるまで、コピーひとつ、まともにできませんでした。

このような状況の中、皆、社会へとFA移籍(?)します。

この社会で生かせるスキルなども資格も、もちろんありませんからホントのゼロからのスタートです。


このエントリが、野球選手のセカンドキャリアの現状の全てを物語っているのではないでしょうか。
ハッキリ言ってしまえば体力と人脈はあるけども金銭感覚はゼロだし、朝早く起きて通勤電車に揺られることもなかった。野球ばかりの生活だったから知識もない。生きていくために自分で事業を始めたが、経営のセンスが無い人だっている。
企業側からしてみても体力と人脈はあるから営業に向いているように見えるけど、東瀬さんがおっしゃるようにそれまでの人生のプライドと年齢におけるキャリア(俗に言う資格)の差があるから給与はそんなにあげられないし、処遇にも困る場合が大きい。
だからこそセカンドキャリア機関を設立して資格や経営のノウハウを勉強して貰う「再チャレンジ」が出来る機関が必要だったわけで。

セカンドキャリア機関としてはサッカーJリーグが先進的だけども、「元プロ野球選手の採用に前向きな企業の発掘や、パソコン講習会などスキルアップの環境整備も視野」とのこと。
でも、これって教育機関にとって見れば大きなチャンスだと思うんですよ。
例えば生徒の募集難に困っているような地方の私立大学や自治体とNPBが提携して選手の受け入れを実施し、昼は学生として教授陣から指導を受け、夜は元野球選手として後進の指導をするなんていう新たな大学経営が始まると面白いななんて思ったりもします。
地方の住宅なら過疎化で余っていることだし、自治体と協力して格安で提供したりしてね。

プロを目指したい高校生にとってみればアマチュアとは違うレベルの高い指導を受けられるチャンスだし、そうでない学生も集められるチャンスだし、例え学生野球連盟からアマチュアとの対外試合禁止なんて言い出したらそれこそ不足するウエスタンのチーム数を補填するようにすればいいだろうし、ヘタにバイトして母国にばっかり送金する外国人留学生より優秀な人材だと思うんですけどね(笑)

九州か鳥取・島根当たりの私立大学と東北・北海道の私立大学が手を挙げてくれないかなぁとおもったりもします。

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