
たった一人の選手
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まさのぶ
2009年05月07日 21:54 visibility866
今から12年前、
ぼくらが高校2年生たっだ6月に、
インターハイ兵庫大会の準決勝を見に行きました。
その日は土曜日で、
当時はまだ土曜日が完全に休日ではなく、
その日も確か平常通り授業の有る土曜日だったのですが、
「学校側から、
地区トレセンに選出されているサッカー部員は、
学校を公休していいので、
インターハイを明石まで見に行くように!」
というような指示が出ました。
しかも、交通費は学校が負担してくれるとの事・・・・
いや〜学校もサボっても出席扱いになって、
しかもサッカーを見てるだけでいいなんて楽な一日だわ〜☆
トレセン制度最高〜(^−^)
なんて思いながらJRに揺られて明石まで行くと、
準決勝の、
滝川第二VS琴丘の試合が始まろうとしていました。
(加地選手やバンド選手、グランパスの増川選手などが出てたんですね〜〜〜)
あ〜兵庫の準決勝がどんなレベルなんか楽しみだな〜^^
な〜〜んて気楽に観戦していると、
開始数分で一人の選手に目が釘付けになりました・・・・
王者滝川第二の栄光の背番号「10」を付けたその選手は、
小柄でカラダの線は細いものの、
あふれ出すサッカーセンスと技術の高さで、
会場にいた観客全ての心を鷲づかみにするような、
しなやかで美しい芸術のようなプレーを連発していました。
なんだこの選手は!!
凄い!!!!
僕の目は、彼のプレーから離れられなくなっていました・・・
彼がボールを持つと何かが起きる!!
会場全体がそう感じるような、
思わず拳を握りしめてしまうようなカリスマ性を感じました!!
今まで、
公式戦やトレセン大会で有名な選手達と闘ってきましたが、
全く感じたことのないような感覚に襲われ、
言葉では言い表せないような、
「一目惚れ」に近いような感覚でした。
サッカーの試合を観戦して、
サッカーファンとしてプレーを見たことは1度も無いし、
プレイヤーとしていつも分析することしかしてこなかった自分が、
同じ高校生のプレーに魅了されて釘付けになるなんて・・・・
「一目ぼれ」に近い感覚は、ゲーム終了まで続きましたが、
終了と同時に激しい悔しさがこみ上げてきました!!!
同じ高校生プレイヤーに惚れ込んでしまうなんて・・・
いつだって、どんな選手にも負けるつもりはない!
そう思ってずっとプレーしてきた自分が、
同じ高校生の選手のプレーに惚れ込んでしまうなんて・・・・
「一目ぼれ」=「この選手には一生追いつけない」
そう感じたんですね・・・・・
こんな敗北感を感じたのは初めてでした・・・
こんな選手が将来プロとして活躍するんだろうな・・・・
彼のプレーを見て、
ぼくは将来サッカー選手として生きていけないんだと、
受け入れました・・・・・・・
夢を諦めた瞬間だったのかもしれません・・・・
見ている人に、
夢と感動を与えられるプレーの出来る選手だけが、
プロになることが出来る・・・
ぼくにはそれが果てしなく遠かった・・・
負けを認めるしかなかった・・・・
彼は今でもヴィッセル神戸で、
多くのファンに夢を与えるようなプレーをしています・・・
ぼくが心の底から惚れ込んだ、
たった一人の選手です・・・・
今までも、きっとこれからも・・・・
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- 事務局に通報しました。

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