
5858:本「幻の甲子園」の紹介
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suさん
2010年08月08日 06:22 visibility28
八月暑い夏。平和な日本。
今年も全国高校野球選手権大会が始まりました。この時期は、また日本に原爆が落とされ、敗戦を決めた月でもあります。スポーツとしての野球も、戦時中の非常下では中止となりました。ところが、新聞社主催ではなく、文部省と大日本学徒体育振興会で行われた異例の選抜大会があったのです。
主催者は「選手」のことを 「選士」と呼びました。そして、打者は投球をよけてはならない。突撃精神に反するからです。さらに、最後まで死力を尽くして戦うため、選手交代は認められませんでした。
■昭和十七年の夏 幻の甲子園 戦時下の球児たち(早坂 隆著)
正史によれば、第2次世界大戦開戦の昭和十六年、文部省の命令で突然中止となりました。ところが昭和十七年の夏、甲子園大会は開催され徳島商業が優勝。球場でバットと白球を握りしめた球児たちの手が、大会後の戦場では銃と手榴弾を操ることに……。当時の出場選手の証言を交えつつ、幻の甲子園大会を再現し、その謎と悲劇を追及するノンフィクション大作です。
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- 事務局に通報しました。
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