今シーズンを振り返る・２月

今シーズンは鹿児島でのキャンプ見学から始まった。

数ヶ月前まで選手だったモロさん。
選手よりも大きな声で指示を出す姿に違和感を感じながらも、
合間、合間にメモを取る姿が印象的だった。

目の手術をうけたため、若手と一緒に鹿児島にいたサブさん。
風格漂うとはこういうことか・・・。と思わずにいられなかった。
プレーの一つ一つに「さすが４番」と感じた。
ショートを守る。そんな貴重な姿も見てきた。

１２月のイベントで「来シーズンは野手一本でいきます」と宣言していた藤井選手。
お昼休みもバットを振って、練習後も最後まで残ってバットを振っていた姿が忘れられない。
戦力外のニュースを聞いたとき、バットを握る姿と真剣なまなざしを思い出して、
やるせない気持ちになった。

佐藤コーチは観客を巻き込んでノックをしていた。
「マリンでプレーしたくないのかっ」「今江なら獲っているぞっ」等々、檄を飛ばしていたのに、
「よし、もう少しで初芝だ」など、観客をクスリと笑わせ始め、
「おぉ!!」と歓声を上げると「お客さんの声が小さいからダメ!!」「拍手がないからダメっ」
そんなことを言い始めていた。
厳しい練習の中で、ちょっとホッとした時間だった。

寒さの残る２月。
オープン戦を待ちながら、私の観戦シーズンも始まったのだ。