個人的スーパースター列伝　♯4

○フレミング・ポヴルセン（デンマーク）

欧州選手権（ユーロ）９２’スウェーデン大会において、国連の制裁措置によりユーゴスラビアが出場資格を剥奪され、予選２位のデンマークが代替出場している。
そしてデンマークはあれよあれよと勝ち進み、なんと優勝してしまった。
そのデンマークで注目を集めたのがＦＷブライアン・ラウドルップとＧＫペーター・シュマイケルだった。
しかし私に強烈なインパクトを残したのはＦＷフレミング・ポヴルセンである。
ラウドルップを”柔”とすれば、ポヴルセンはまさに”剛”。
ラウドルップのターンなどを織り交ぜ緩急の効いたドリブルに対し、ポヴルセンは低い重心で直進的に猛然と突破するドリブル。その鬼のような形相でボールを追いかける姿は、まさに鬼気迫るものがあった。
ユーロ９２’でのインタビューでシュマイケルは「ポヴルセンとだけは対戦したくない」と語っていた。
もちろん半ば冗談のつもりだったのだろうが、私には半分以上本気だったように思える。
ちなみに、彼の名前はポブルセンと表記されることもある。またポウルセンと表記されていることもあるが、スペルが（Ｐｏｖｌｓｅｎ）であり、現デンマーク代表ＭＦクリスチャン・ポウルセン（Ｐｏｕｌｓｅｎ）とは違っているのでポウルセンではないと思われる。
またユーロ９２’でのデンマークのユニフォーム（ヒュンメル製）は私のお気に入りのひとつだ。

（あくまで個人的印象です。詳しいデータ等は他で参照して下さい。）