アルーシャFC対どっか(改訂版)

  • まさ
    2007年05月09日 20:13 visibility44

タンザニアにもプロサッカーがあるとのことで見てきました。

 リーグ名はボーダコム・リーグ?だったかな。ボーダコムはどうやらボーダフォン系列の南アフリカ共和国国籍の企業で、かなり東アフリカに進出している。

 見た場所はタンザニア北部のキリマンジャロ山近くにある街アルーシャ。アルーシャ宣言や東アフリカ経済共同体の発足調印式が行われた街。
 スタジアムはまあまあ。サッカースタジアムではなく陸上競技場との兼用。メインに石段に木の板がしかれたベンチがありそこは満員に近い入り。300人ほどか?スタジアムの外では入れない若者や子どもたちがスタジアムに入る選手を見ようとしているのか30人ほど集まっている。スタジアム周りは長距離バスターミナルやマーケットが広がる。色々ぶらついたが買いたい物が見あたらなかった。というか極度にぼったくられるのを避けようとし過ぎただけかもしれない。

 入場料は2000タンザニアシリング(以下Tshで表記:約200円)。スタジアムの入り口で購入。コカコーラ350�で300Tsh、現地版チキンとフライドポテト(チプシクク)が2500Tshなのを考えると高い。チッケトの半券を持って帰りたかったがチケットを購入後直ぐに没収されそうになったので「日本から来たから、おくれ」というと少し破いて返してくれた。

 アルーシャに行く1週間ほど前にシニャンガで地域リーグの試合を見ていた。点数が入らないというか入る気配すらない(センタリングが殆どあがらない!!ゴール前にもパスが来ない)退屈な試合だった。しかもアフリカネーションズカップで東アフリカの国を聞いたことが無い。ので、この国内トップリーグの試合もあまり期待してなかった。が、結構面白かった。

 何が面白かったかというと、90年代前半以前に見られた典型的アフリカチーム(個人技と驚異的身体能力と驚異的カオスを伴ったチーム・Aチームとする)とそれ以降(90年代前半以降)に見られる個人技・身体的能力だけに頼らないチーム(上記典型的アフリカチームにチームとしての約束事、規律を伴ったチーム・Bチームとする)の対戦だったからだ。

 これは試合前の練習風景を見ているだけで在る程度わかった。Aチームの方の練習は、一応メニューが決まっている様ではあったがチーム全体で行っている感じがない。またちゃんと決められたメニューを行っているのではなく気分で練習している感じだ。加えて1人だけ全体練習の輪から離れて身体をほぐしている選手がいる。後でわかるのだが彼はFWの選手。チームで特権的地位を与えられているのかもしれない。
 対するBチームは全体で練習し所謂ブラジル体操などのストレッチングをみんなで揃って行っている。このチームには統一性があると思う。
 

 最初はAチームの方が幸運なPKを決めて1点リードした。がパスワークが見事なBチームが巧みにボールをゴール前につなげ、PKの1点を含めた3点を上げて勝利。
 PK以外の2得点は綺麗なパス回しから相手DFを崩して得点した。

 3点目が入った時点で夕方が近くなったのでちょっと不安になり先にスタジアムを離れる。ホテルへの帰り道、タリバーンみたいなというか時代劇に出てくる虚無僧が被るようなモノを被った3人組に遭遇。これがマジで怖かった。彼らは一体何者だったのだろうか?

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