夏の終わりのハーモニー(2009夏)

暦の上ではもう秋。

自分は夏休みさえ取れなかったのに・・・

もう『夏の終わりのハーモニー』や『少年時代』のメロディーを思い浮べる時期だ。

まもなく夏の高校野球も決勝。

異常気象の一貫で、梅雨が長く、あっという間だった2009年の夏。

水害、地震・・・・

ところが、まだまだ、晩夏、秋の入り口だというのに、インフルエンザの全国的流行の宣言が出た。

2009年5月16日、神戸市内の高校生が検疫関係以外での初の感染報告をされた。

6月25日に感染者1000人を突破。

7月24には、感染者が5000人を突破し、8月15日には死者も発生。

既に数万人、数十万人以上が感染しているとも言われている。

感染者が出始めたころは、多くの方がマスクを着用し、うがい・手洗い・消毒などが啓蒙されていた。

が、入梅、気温の上昇、気候の変化と共に、感染者が減っていないにもかかわらず、流行は落ち着いたものとしてマスコミ等は報道から一気に手を引いた。

ジェット風船の打上げ中止や出入り口で感染対策を啓蒙していた野球場、劇場や公共施設なども、自粛の手を緩めた。

それと同時に、マスクを着用している人も減り、新型インフルエンザそのものの脅威も人々の気持ちの中から薄れてきていた。

ところがだ・・・

当のインフルエンザは陰を潜めるどころか、感染の輪をじわじわと広げ、湿気が減った梅雨明けと同時くらいからさらに猛威をかけて着ている。

症状自体は軽いといわれてはいても、とうとう死者が出始めたり、脳性まひを発症させたり、強さも徐々にではあるが、新たな感染者が出るごとに増して着ているんじゃないのだろうか・・・

そして、とうとう、感染対策の手を緩めていたスポーツ界でも、開催中の高校野球で出場校に感染者が続出したり、プロ野球でも日本ハムがチーム内で感染トラブル・・・

サッカー界も影響が出始めているという。

突然襲ってくる高熱、体調不良。

多くの観客の中でプレーする選手。

連続試合出場や日々継続の記録がかかった金本選手など、この状況に恐怖を感じる選手も少なくないのではないのだろうか。

歌手や俳優などのエンターティナーも然りだ。

そろそろ状況によっては興行中止をすることも考えないといけない時期なのかもしれない。

新学期が始まったばかりの北海道や東北、長野の一部の教育現場でも早くも影響が広がっているという。

今月末を持って夏休みが明ける全国の学校。

9月からは、さらに感染が広がり、さらに深刻さを増してくることは吝かではない。

まだまだ、真の得体の判らない新型インフルエンザ。

その猛威が数々のことに影響を出してしまう前に、対策を施さないといけないのかもしれない。

そして、その感染予防策の徹底は、自らも施していかないと、おそらく自分の身を守ることも難しいような時が、もうすぐそこに来ている様だ。

まだまだ暑い時期だが、野球場など多くの人が訪れる場所では今からでもマスクを再びつけること、消毒の徹底を自ら図ることも、小さなこと、僅かなことでも、自分・他人を守るための施策になるのかもしれない。

今年夏の終わりのハーモニーは、楽しかった思い出ではなく、これから訪れる感染渦の恐怖を奏でているようだ。

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