熱くなるのも良いけど・・・

サッカーのJリーグで５月１７日にレッズ対ガンバの試合後に埼玉スタジアムで発生したサポーター同士のトラブル。
この問題で、２人のガンバのサポーターがスタジアム入場を永久禁止とする処分がされたという。
対戦相手のサポーターに水風船を投げ込んで挑発したことが発端となり、両サポーター多数の小競り合いに発展。
浦和サポーターが出入り口をふさぎ、ガ大阪サポーター約８００人が競技場内に約３時間半足止めされたり、一部の浦和サポーターによってガ大阪の応援備品が破壊されり・・・
スタンドから転落して骨折者が出たり・・・
この事件により、熱くなりすぎるサポーターによって、スタジアムが危険な場所だという印象を一般社会に改めて与えてしまったことは否めない。

こんなニュースを見て、野球の方はどうだろうかとあらためて考えてみた。

過去においては、ファン同士の大きなトラブルもあったと伝え聞くが、プロ野球では、2003年12月に「暴力団等排除宣言」が出された以降は、比較的大きなトラブルは数少なくなっていると思われる。
もちろん、熱くなったファン同志、ファンと球場・球団関係者の小さなトラブルが無くなったと言えば嘘になる。
野球にもモラルが低いファンがサッカーのサポーターと同様に存在することは間違いない。
しかしながら、サッカーと比べると、そのトラブルに便乗して、大きなトラブル、暴徒に発展する傾向、フーリガン化は抑えられてきているのではないのか。
確かに、得点シーンの数、あいまいな審判の判定、選手同士の接触プレーの多さなど、スポーツの本質、競技そのものの内容も違い、これらによってファンの観戦マナーや観戦心理を比べるのは違うことかもしれない。
そして、どの競技の観戦であっても、応援に熱くなることは否定はできない。
しかし、贔屓チームが負けた腹いせに、スタジアムの設備を破壊したり、相手チームのファンやサポーターに暴力を加えたり、選手のバスを取り囲んだり、感情的で野蛮な行為に走るのは、いかがなものだろうか。
熱くなりすぎず、冷静になる気持ちも持って欲しい。
ファンやサポーターの行動もその競技に対する評価のひとつになるのだから・・・
サポーターやファンなどのリピーターに限らず、一般の人でも、だれもが安心して観戦でき、選手がフェアプレーに専念できる野球やサッカーのスタジアムであって欲しい。