封を開けられるのはいつか


その男は、シュアな打撃技術をもち、東京六大学野球で、首位打者を2回獲得。
大学時代の通算成績は、 115安打 71打点 打率3割3分3厘 11本塁打。
そして、ベストナインにも5回選出され、三拍子そろったアマ球界NO・1遊撃手として鳴り物入りでタイガースに入団した。

デビュー年の2004年、背番号1をつけ、ルーキーながら101試合に出場、3本のホームランと17打点、.251の成績を残した。
2年目の2005年からは、虎の正遊撃手の座を与えられ、この年146試合に出場、ホームラン9本 打点52、.278 ファンの助けもあってオールスターにもファン投票で選出され出場した。
3年目も全試合の146試合にフルイニング出場、ホームラン15本、打点58、 .289、オールスターにも期待を込めて再びファン投票で出場を果たす。
そして4年目の今年、連続フルイニング出場の記録は途切れたものの、全試合の144試合に出場した。
成績は、.273 43打点 ホームラン10本であった。

この男、そう、「鳥谷敬」選手である。

いつの間にか、プロ入りから4年たち、不動の遊撃手の座を与えられ、毎試合出場しているのに、「今ひとつ」の感は否めない。

2006年の開幕間もない頃、某球場での試合観戦後、その近くの馴染みの焼き鳥屋に立ち寄った。
店オリジナルとして作ったタイガース選手焼酎。
貴重なその酒の中から、お店から特別に譲っていただいたのが、画像の酒である。

本格薩摩芋焼酎、「酔神 1番鳥谷」。

そして、鳥谷が、何か1つタイトルを獲得したら、この酒の封をあけて、彼の栄誉を祝ってやろう。
そう考えた・・・・

しかし、2006年のオフも、今年のオフの今も、まだ封を開けられず、酒棚の一角でその時を待っている。

大学時代の同級生でもあるヤクルトの青木が、首位打者を獲得したり、盗塁王などを争う選手に成長しているのに、鳥谷は・・・・

























2007年に彼が獲得したタイトルは、「夜の3冠王」ではだらしない。

そろそろ本当に、本来の野球の打撃でも何か1つタイトルを取って欲しいと、この酒の瓶を見て思う晩秋の宵の口。

来年の今ごろ、この酒の封が空き、私に歓喜の気持ちと酔いをもたらしてくれることを願ってやまない。


生え抜きのスター候補と言われ続けるのではなく、本当のスターに上り詰めろ!
夢を乗せて羽ばたけ鳥谷敬!


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