黒田投手等のメジャー移籍に思う

メジャー移籍を決める日本人選手のニュースが頻繁である。

国内移籍は視野に入れず、FA行使をせず今シーズン広島に残留した黒田博樹投手。
ファンの期待、お世話になったカープの為、2007年シーズンをカープで過ごし、自己の希望であるメジャー移籍のみを考え、とうとうこのオフに権利を行使した。
その黒田博樹投手の米大リーグのドジャース入りが決まった。
3年契約で、契約総額は日本人投手としては破格の3530万ドル(約40億円)だそうだ。
昨年の高額ポスティング入札価格で話題になった松坂大輔投手を年俸では遥かに上回る額だそうだ。
今年の岡島、松坂、ドジャーズの斎藤など、日本人選手の価値が大リーグでは非常に高まっている。
それにしても余りにも高額過ぎではないのか・・・
福留孝介外野手は、4年契約年俸総額は4800万ドルと信じられない価格。
小林雅英投手は、2年契約総額で625万ドル。
福盛和男投手にしても、今年は怪我をしていたにもかかわらず、2年契約で総額300万ドル。
日本にいたら、決していただくことが出来ないような価格だ。
日本人選手のレベルが米球界でも認められてきた一つの証なのかもしれないが・・・
それにしてもこうも簡単に価格が上がるのは、疑問に感じる。
もちろん代理人という存在とその手腕、価値のありそうな選手を獲得したいというメジャー球団のその思惑が合致した結果だとは思うが・・・
あの選手があの価格でメジャー入り・・・
そんな情報が出回ることによって、有数の日本人スター選手の海外流失がますます活発化しそうな感じは否めない。
将来、日本プロ野球界の陥落、実力ある選手の不在、スター選手の不在・・・
人気が落ちぶれる悲惨な光景を作り出すひとつのきっかけの年となるような不安を感じる。

黒田投手は背番号は「18」に決定。
「ファンにたくさんの喜びを与えるような投球を心掛け、ひとつでも多く勝利に貢献したい」と語ったそうだ。
希望を叶え、メジャー移籍をした選手達が明るく会見に応じる中で、少しずつ沈みかけようとしている日本プロ野球の将来も真剣に考えて欲しいと感じる今日この頃である。

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