南海を知る最後の投手、引退…

南海を知る最後の投手、楽天の吉田豊彦投手が現役を引退する。
1987年本田技研熊本時代にドラフトで南海の1位指名を受けてプロ入り。
球威十分の荒れ球気味なストレートを投げ込む左腕である。
そのストレートには威力があり、細かい配給は得意としていないが、チェンジアップが決まると簡単には崩せない投手であった。
南海時代にはローテーション投手として大活躍した。
1998年金銭トレードで阪神タイガースに移籍してきた。
この年から貴重な中継ぎ左腕としての存在感を示し出した。
大きな背番号91をつけ、その年には44試合に登板、99年には制球力をつけるためサイドスロー気味にフォームを修正した。
阪神には2000年まで所属、7勝14敗の記録が残っている。
2001年に阪神を自由契約となり近鉄にテスト入団、2005年から新設の楽天に所属している。
近鉄へ移籍後、2002年から06年まで5年連続40試合以上登板という記録を達成。
2006年9月5日には、プロ野球32人目の600試合登板をも達成している。
通算618試合で81勝102敗17セーブ。
引退後は、長年の経験を買われ、そのまま。楽天の2軍投手コーチへ就任し、若い投手の育成を図ると言う。
吉田投手、長い間お疲れ様。
また1人、南海のユニフォームの袖を通したことのある現役選手がいなくなる。

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