下合わせ(4日の田中神社)

4日の朝は 台風12号の影響で 未だ雨が降っていましたが


幸いにも 家を出る7:50頃には 雨も殆ど止みまして


三味線ケースの 内側も外側もビニール袋で「完全武装」して出発


 


9時過ぎには田中神社に到着


 


既に数人の方が見えていて さっそ「下合わせ」の準備に取り掛かりました


 


私の仕事


 


先ずは 


お稽古用の三味線を出してきて 


三の糸を新しく交換して 


三本の糸を「二上がり」に調弦しておく事


 


これは 二時頃に Sさんが見えた時に 即弾けるようにしておく


と言う準備です


 


Sさんは 数年前から老人特有の症状が垣間見えていて 


記憶が直ぐに消えてしまうから


とにかく準備だけでも、、、、と言うところ


 


先生も考えられて


「おさらい会」当日に もし Sさんが会の事を忘れてしまわれても そう支障が生じないように


 


Sさんの出演は 全員で弾く三味線の曲のみ という風に決められ


(三味線は先生の物を準備しておいて 万が一Sさんが来られなくても支障の無いようにする お琴だと 欠席になったら「貸し琴」の代金が無駄になりますし)


 


プライドの高いSさんを傷つける事無く 会に支障も生じないよう、、、先生も大変


で 先輩のAさんは 先生からのご指示で


土曜の晩にSさんに電話をして 下合わせの件を知らせ


この日の朝も もう一度Sさんに電話をされました


 


先生の細やかな配慮と それを手伝って我々が動く ああ麗しや [d136]


 


私は こう言う配慮が苦手ですから Sさん用の三味線の準備だけすれば良い、、、のではなかったのです


 


幸いにも 無事Sさんが見えましたが


「ああやれやれ!」では終わらず


 


全員で弾く「すり鉢」のスタンバイ、、、、


と 私の名前を先生が ??


 


Sさん用の三味線を 私からSさんに手渡して Sさんの面倒を見てあげるのも仕事らしい


ひえ~?!


 


(誰かが三味線を移動してます [d276] しかも 誰かの「替え三味線」としてお調子を変えてますやん [d276] 何の為に 早うから「二上がり」したのよ!? んもう、、、、)


 


 


結局 私は 何人かの方の三味線の付き添い役を仰せつかった事になるらしい


早い話が 「お姉さま方の『ばあや』」ですね


皆さん 私より長いキャリアが有ると言うのに


 


 


(話を戻しまして)


 


私の次なる仕事は


自分の三味線の準備


 


三味線の最初の曲は、、、、、う~ん え~っと


「新道成寺」


だから、、、二上がり です


出来ました!!


 


10時に「音出し」(スタート)


しんがりは われらの筝曲「明治松竹梅」


(大間違い!! 先陣だわ!! おお恥ずかしい [d223])


 


今回 私にとって唯一の「お琴」


厚かましくも 独唱させていただきます [d136]


 


尺八のY先生がみえて 


緊張しましたが まあ 一回で合格 [d136] [d136] [d136]


 


Y先生は尺八のプロですから 録音されて


我々小母ちゃんたちの癖を把握して 本番ではちゃんと合うようにして下さるんですって


 


さすが ですね


 


Y先生が


「○さん(私の事)が大きな声でしっかり歌ってくださるから尺八が吹きやすい」


と言ってくらさいました ウヒヒヒヒ


 


Kさんが


「どうしたらそんなに大きな声が出るの?羨ましいわ!」


って聞かれたからこう言っちゃいました


 


「サッカーです!応援です!!Kさんは大阪ですから セレッソかガンバの試合に行かれる事ですね えへへ」


 


演奏は続きます



Y先生の尺八で「ままの川」


古曲の名曲です


本番さながら 聴く方も緊張しました


 


                  


次は「夕顔」


滅茶苦茶ポピュラーな名曲です


尺八は TさんYさんのお二人


(アマチュアながらベテランのお二人)


 



お昼を挟んで


(しかし このお弁当 味はも一つでした こうやって皆さんから唐揚げを山の様に頂いて帰りましたが あたため直しても美味しくなかった [d138])


 


奈良からM大先生が到着されて


緊張も頂点に


だって 偉い先生で 琴古流の重鎮なんですもの


 



会の目玉でもある 「水の玉」


九州系のみに伝わる名曲です


我らが先生の三味線にTさんがお琴で応え


尺八がM大先生


勿論録音させて頂きました [d136]


 


この後 我々生徒8人の三味線 先生のお琴


それにM先生の尺八で「ゆき」


 


会の当日 この曲が「とり」になります


 


今は亡き佐々川先生の十八番で そりゃあ素晴らしい演奏でした


 


そんな曲を われわれ若輩者に弾かせて頂けて しかもM先生の尺八ですから


感激して涙がこぼれそうになりました [d227]


 


出来もまずまず


皆さん 熱心に練習されてます [d136]


 


その後も



「嵯峨の秋」やら


 


                


「四季の眺」やら


 


ベテラン勢の演奏が続き


 


私も 全部で6曲弾かせて貰いまして


もう 、、、、終わった時はクタクタでした


手は 撥の重みに耐えかねて 完全に痺れていましたね


何てったって 三味線は5曲も弾きましたから ふ~~~~


 


尺八の方々は それぞれタイミングを計ってお帰りになり


 


残った我々で さっさっさっと片付けました


 



 


プログラムはこの日には間に合わず


とにかくチケットだけは頂いて帰りました


(大阪の兄ちゃんや友人に送りたいしね)


                 


 


クタクタなのに 仲良しグループで道草して


 


百万遍のモスバーガーでしばしお喋り


 


小銭が貯まって来たから モスバーガーのレジで これだけ寄付してきました



(この話 前にも書きましたね [d231] 私にも忍び寄ってきているかも 老いの現象が [d223])


 


京都駅までタクシーに乗って そこで解散!


 


小雨がぱらつく中


重い三味線を下げて 玄関に立ったのが 21時でした


 


おしまい


 


 


 











































































































































































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