
おばあちゃんのこと。
-
-
エダザクラ
2007年09月17日 19:26 visibility60
今日は敬老の日。
身近にいて一番敬うべきなのはやはり祖母なので、
今日は祖母のことを書こうと思います。
ちょっと長くなってしまうので、興味ない方はスルーで。
祖母は父方の祖母で、今も同居しています。
わたしには兄がいたのですが、幼い頃に亡くなったので、わたしは知りません。
幼い頃から、そして今も変わらずわたしはおばあちゃん子です。
小学校ぐらいから両親が共働きだったので、なおさらかもしれません。
おばあちゃんがいない、ってことは考えられないほど。
わたしが中学の頃と、高校生の頃と、祖母は2回に分けて両足の股関節の手術をしました。
その手術の時に、輸血からC型肝炎に感染しました。
年齢的に進行は遅いとはいえ、わたしは病院が許せなかった。
息子である父も兄弟も当然許せなくて、病院側と大喧嘩に・・・
でも祖母が「かかってしまったものは仕方がないじゃない」と言ったため、
結局は治まりました。。。
何かしら医療関係に関わりたいと思ったのも、祖母の入院がきっかけになったんだと思います。
それから十数年・・・まったく病気もしなかった祖母でしたが。
忘れもしない去年のホワイトデーの日。
わたしが会社から帰ってくると、大通りに一台の救急車が止まっていました。
うちは路地の奥にあるので、
「まさかうちの路地の誰かのお家が?」なんて思いながら家の前まで走っていきました。
そしたら我が家の門も、玄関のドアも開いていました。
瞬間、背筋が凍り、体が固まりました。
でも数秒後には家に飛び込んでいました。
ちょうど、救急隊員の方に祖母が抱えられている姿が目に入りました。
母に「どうしたの!?」と聞くと、疲れた様子で「風呂場で倒れた」とのこと。
2階のキッチンで夕食を作っていたところ、1階の風呂場から派手な音がしたらしい。
慌てて降りたら、祖母が後ろ向きに倒れていたという。
連絡を受けた父も丁度同じくらいに帰宅し、わたしと父は救急車に乗って大学病院へいきました。
CTを撮った診断は【小脳出血】。
とにかくこれ以上出血が広がらなければいいが・・・と言われました。
広がってしまうと、意識もなくなってしまうかもしれない、と。
父も放心状態のまま病院のイスに座っていることしかできず、手続きなどはわたしが全部やった。
でも苦しそうに唸っている祖母の姿は生まれて初めて見るもので、とても耐えられなかった。
時間が経つにつれ、どんどん怖くなっていった。
このまま出血が広がったら・・・?
手が震えて何も考えられなくなって、病院を飛び出しました。
誰かに頼りたかったけれど、当時の彼氏は、ちょうど海外へ行ってしまっており連絡ができない。
とにかく明日、とても職場に行けないので、先輩に電話をしたものの、声が出ず。
察してくれた先輩は落ち着くまで待ってくれて励ましてくれて・・・
本当に申し訳ないことをしたなぁと今でも思ってます。でも心強かった。
「○○さんがしっかりしなきゃダメよ!」って言ってくれた。
泣いてても仕方ないんだって、思い直してまた祖母のもとへ戻った。
手を握ったら当たり前のことだけど暖かい。
その当たり前のことがどれほど嬉しかったことか・・・・・・。
絶対大丈夫、と思った。信じることにした。
脳外科の医師の説明によると、
倒れてから数時間経ったが、あれから出血は広がっていない。
でももしかしたら多少、言語や手などに麻痺が見られるかもしれない。
それは回復してからじゃないとわからない、と。
それでもいい、と思いました。
あれから1年半が経ちました。
祖母は今年1月に88歳の誕生日を迎え、元気です。
麻痺も残らず、しっかりとしています。
今日はあまりたいしたことはしてあげられなかったけど、
笑顔で「ありがとう」と言ってくれました。
もっと一緒にやりたいこと、見せたいことたくさんあるから、
どうか長生きして欲しいと願っています。
いつも本当にありがとう。
長くなってしまいましたが最後まで読んでくれてありがとうございました。
ではでは^-^
- favorite30 chat24 visibility60
- 事務局に通報しました。
chat コメント 件