前田智（１）

僕は広島東洋カープの22年来のファンです。

最後に日本シリーズで勝ったのは、まだ相手が阪急ブレーブスの時代ですから、いかに昔の出来事であるか、ということですね。
高橋慶彦、山崎隆造、小早川毅彦、山本浩二、衣笠祥雄、長嶋清幸、達川光男、北別府学、大野豊、山根和夫、川口和久、そして津田恒美。キラキラと輝かいていたあの栄光の時代よ、再び！と願って10年・・・。
金のある球団にばかり有利な現行のドラフト＆FA制度のせいにしたくはないですが、再びカープが日本一になる日は、かなり遠い日になるでしょう。

カープの日本一が見られないのなら、せめて・・、と願っていることがあります。


「前田智徳選手のホームランを読売ジャイアンツ戦で生で観ること」です。


広島カープのファンですが、それ以上に前田選手の大ファンなのです。
ここ何シーズンか、東京ドームに読売ジャイアンツ戦を観に行ってますが、なかなか打ってくれません（新井貴浩選手や栗原健太選手は打ってくれるのですが）。
僕は大のアンチジャイアンツファンです。でも某元オーナーと球団が嫌いなだけで、好きな（だった）選手はたくさんいます（松井秀喜選手・桑田真澄投手・小笠原道大選手・川口和久投手・江藤智選手・木村拓也選手）。ですから、目の前で、ジャイアンツ戦で打って欲しいのです。
本当に打ってくれたら、僕は人目も憚らず泣いてしまうと思います。

もちろん、前田選手はホームラン打者ではないので（それでも昨年までで274本、生涯300号はほぼ間違いないでしょう）、なかなか機会に恵まれないのも仕方の無いことかもしれません。加えて、ただでさえチャンスが少ないのに、近年はセ・パ交流戦が始まったせい（パリーグファンの方、申し訳ございません。でもライオンズ戦やマリーンズ戦が組まれるお陰で前田選手を見る機会が増えたことには感謝しています。）で、東京ドームでの試合が減ってしまい、相当危機感を抱いています。

昨年、長年の夢だった草野球デビューを果たしましたが、左打ちに挑戦しているのも（いずれはスウィッチヒッターを目指しますが）、赤いリストバンドと手袋をしているのも、赤いマスコットバットで素振りしているのも、ついつい前でさばいてしまうのを矯正して後ろでタメを作って遠くに打球を飛ばせるスウィングにしようとしているのも、たまに強い打球が打てた時も必要以上に喜ばないようにしているのも、全て前田選手に憧れているからです。

前田選手の現役時代を生で観ることが出来ていることに感謝しながらも、彼が引退してしまったら、プロ野球観戦に対するモチベーションが限りなくゼロになってしまうだろうなぁ・・という寂しい気持ちにさせられる今日この頃です。

（つづく）