おまわりさんご苦労様

いつものように等々力に自転車で向かう。
二人乗りの自転車が俺を抜かす。
二十歳前後のカップルだ。かなりのスピード。
前に乗っている男は二人乗りの達人と見た。
随分差をつけられたが、女の子が自転車を降りるのが見えた。
目的地に着いたのだろう。
女の子が降りたあたりに俺も着いた。
信号が赤だ。車は来ていないからいつものように信号無視をしようとした。
しかし、視線を横に向けると交番の前におまわりさんがいる。
なるへそ。カップルが二人乗りをやめたわけだ。
俺もじっと我慢して青になるのを待つ。

交番は無人の時がおおいのに間が悪いんだよおまわりさん、
と一瞬思ったがすぐに反省。
等々力に行って選手と一緒に戦いたいのを我慢して、
国民の安全を守るために暑い中、交番の前に立っているおまわりさん。
あなたは本当の国民の公僕です。
ありがとう。ぺこり。