世界最強、それはおばちゃんパワー

  • kazu
    2011年09月05日 06:33 visibility61

長女は母親と声が似ている。
ある日長女が電話をとった。
長女
「はい、〇〇です」
母親の友人(以下おばちゃん)
「〇〇さん、鹿島田に新しいコリアンレストランできたの知ってる?
安くて結構美味しいらしいのよ。ランチにデザートもついて・・・・・・・・・」
長女
「(完全にお母さんと間違えている。なんとかこの状況を打開せねば) あのー、」
おばちゃん
「それで、みんなで食べに行こうと思ってるんだけど、今度の火曜のお昼とか
どう。**さんも小杉から来るって言うし・・・・・・・・・」
長女
「(状況は悪化の一途をたどっているようだ。あきらめて最後まで聞くか)」
おばちゃん
「・・・・、都合どうかしら」
長女
「(状況好転す)母は今、買い物で留守なんです。」
おばちゃん
「あらやだ、△△ちゃんだったの、お母さんに声がそっくりね。全然気付かなかったじゃないの」
長女
「あっ、すいません(なんでわたし謝ってんだ。間違ったのはあんただよ、謝られる立場なのに)。
母に電話があったこと伝えておきます」
おばちゃん
「お願いね。△△ちゃん、随分大人になったわね。この前まで赤ちゃんだったのに」
長女
「ありがとうございます(わたしなんかおかしい、今度はお礼言っちゃった)。それじゃ失礼します」

何回も同じ目に遭ってるけど、こればっかしは慣れないな、と長女は思った。
もう20年も経てば自分もおばさんになって、この世界最強おばちゃんたちに
対抗できる力が身につくはずだと考え、一瞬気分が軽くなった。
しかし、20年後に世界最強おばちゃんになった自分を想像して軽いめまい
を覚えた長女なのであった。

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