フロンターレ選手の自主性のなさを嘆く
-
kazu
2011年09月23日 07:00 visibility88
「復活の研究」 日経が出版している本である。
一旦は失敗するが、そこから失敗の原因を追究し成功をおさめた事例を
いくつか紹介した本である。事例のひとつに神戸の宮本の話がある。
内容は少し長くなるが以下の通り。
2002年のWカップの初戦のベルギー戦に森岡が負傷したため、宮本は
途中から3バックのセンターとして入った。イナのゴールで2-1と逆転
したあとだ。当時の日本代表監督のトルシェの守備の戦術はフラット3
と呼ばれ、ディフェンスラインをとにかく高く保ち、オフサイドを誘う戦法で
あった。森岡は時にはラインを下げるなど柔軟なラインコントロールをして
いたが、宮本はトルシェの戦術に忠実でラインを高く保った。森岡への
対抗心もあった。
ベルギーはそこを狙い、裏を突き彼の交代直後に同点とした。
結局2-2の引き分けに終わる。試合後、宮本は失点は自分の
カバーが遅れたことが原因でラインコントロールは問題ないと考えた。
しかし、故松田はそれを否定しラインコントロールに問題があると
指摘した。選手同士で話し合い、次のロシア戦でトルシェの指示を
少し無視してやみくもにラインを上げないようにして、見事にロシア戦
に勝利した。
監督がなんと言おうと、結局は試合をするのは選手である。選手自身で
考えなければ良い結果は生まれない。そんな教訓を教えてくれた。
翻ってフロンターレの選手である。理想を追い求め柔軟性ゼロのソウマの
戦術に対して、自分たちで打開策を考えそれを実行したか。
していないだろう。疑問は持っただろうが、ソウマの言うがままに漫然と
プレーし、勝てる試合を引きけたり負けたりした。
柏との2戦目、セレッソとの初戦、甲府との初戦はまさにそれ。
自分で考える力をつけないといつまでも駄目だよ。
フロンターレは技術は当然としても、精神力や思考能力をつけることを
考えないといけない。今の選手にそれが無理なら補強時に是非とも
そこのところを重視すべし。
- 事務局に通報しました。
chat コメント 件