48歳にして野球に熱中する理由

最近よく「なんで５０歳を前にして、そんなに野球に熱中してるの？」と聞かれる。

「仕事の時間を大幅に削り、野球に費やす理由がわからない」というわけだ。

理由はいろいろあるが、一つは「野球が仕事にいい影響を与える」ため。

しがない物書きである私にとって、「ひらめき」は重要な要素。

そのひらめきが、野球をやってスッキリした頭に「生まれちゃう」わけだ。

そして、もう一つの理由が、最近気づいたのだが、

「甥っ子に野球を教える」嬉しさ＆楽しみだったようだ。

子どもがいない私に、１年ほど前、甥っ子が誕生した。

近所に住む、この甥っ子、１歳になったばかりだというのに、

恐ろしく早い「高速ハイハイ」をして母親を追いかけている。

しかも、手にもったボールを嬉しそうにおじさんである私に投げてくれる。

その姿を見たとき、「あ！」と気づいた。

ひょっとして、俺が野球をやってるのって、こいつに野球を教えるためか？

好きなことしかやってこなかった「テキトー人生」の締めくくりに、

とてつもない楽しみが潜んでいたのだと、今、気づかされている。