中盤の「こなれ」の差
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ラスタマン
2006年04月16日 11:29 visibility72
オシムの下4年目に入った千葉とガーラの下1年目のFC東京。その差が出た試合であった。得点は3−2と最少得点差で千葉が勝ったが、FC東京の2得点はハンドで得たPKと相手GK(立石)のファンブルから赤嶺が押し込んだもの。運がなければ3−0で終わっていた試合であった。
前節のジュビロ戦。FC東京の誇る若い3ボランチ−今野、梶山、伊野波−がジュビロの中盤を粉砕したが、千葉には通用せず。特に前半はFC東京のボランチが詰めると千葉の選手がより速い動きの中でワンタッチでボールを回し、FC東京の守備網が全く機能しない。しかも千葉の選手はいつも通りの豊富な運動量で2列目がどんどんFC東京の4バックのウラに飛び出す。FC東京からすれば前半の2失点は取られるべくして取られたということであろう。(特に千葉の羽生の出来は最高であった。)
後半。 前半の不出来からガーラがどのように動くかと注目していたら−−−選手交代はササ、宮澤、伊野波を下げ、川口、赤嶺をFWとして入れ、ケガの癒えないジャーンをDFに。ルーカスを中盤に下げ、中盤は左右は鈴木規郎と徳永がアウトサイド。ボランチは今野と梶山。後ろは4バックを3バックに。左から茂庭、増嶋、ジャーン。相手千葉が巻のワントップだから妥当な選択である。
しかし、後半立ち上がり巻のヘディングから千葉が3点目。味スタが静まり返る。点差、出来からこれで試合は決まったかに見えたが、思わぬ判定(PK)とファンブルから一気に試合は盛り上がりを見せた。最後は 1点差まで詰め寄り、スタジアムは沸いたが、結局3−2で終了。FC東京のサポーターとしてはフラストレーションのたまる試合であった。
タイトルに書いたとおり、中盤の「こなれ」の差が出た試合であった。FC東京はシーズン当初ルーカスをトップ下に配置したが、これがまず失敗。ルーカスはどう考えてもそのポジションの適任ではない。第3節の清水戦の完敗の時はどうなるかと思ったが、ガーラ監督は若いだけあり(?)、あっさりルーカスのトップ下をあきらめる。宮澤をトップ下にいれ、ササ−ルーカス−宮澤のラインに今野、伊野波、梶山の3ボランチで中盤の構成と相手の攻撃封じをするという布陣に変え、何とかかんとかチームらしくなって来たが、千葉のような強い相手にはまだまだ通じないということであろう。
昨年来思っていることであるが、もう少しFC東京に予算があればトップ下に投資をし、いいトップ下を連れてこられたらすごく強いチームになるんだけど。では誰?と言われると困ってしまいますが。
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- 事務局に通報しました。
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