バックスタンドで涙が出てきた

この試合、Jリーグの日程ともろに重なってしまったため、正直埼玉のFC東京VS大宮に行こうか、この試合に行こうかまた、夜は横浜ダービーにも行こうか、などなどうれしい悲鳴を上げてしまった。(本当はJリーグとこの試合の日程をずらすべきなのだろうけど、これだけの過密日程では仕方ないところか?それだけ日本のサッカー界がらしくなって来たという証左?それともFIFAの日程管理が世界レベルでしっかりして来たってこと?)

試合の方はほぼ日本の完勝。欲を言えば後半の澤のボレーがバーに当たったのが悔しいが、同じ後半メキシコの選手のループシュートもバーに当たったわけでここはサッカーの神様がバランス感覚を保ったと思うことにしよう。

お恥ずかしながら、なでしこジャパンの試合は生観戦だったが(4年前の北朝鮮戦はTV観戦)、大変楽しめた。(勝ったから当たり前なんだけど)
システムは4−4−2.細かく言うと、4バック、3ボランチ、1トップ下(これが澤)、2トップ。ホームでは慎重に戦いたいから3ボランチも致し方ないというところか?ふだんどのようなサッカーをしているかわからないので、このフォーメーションが普段どおりなのか、W杯予選用のものなのか判別できない。・・・などと考えつつ試合を見ているとそれはそれで誠に楽しいけどね。

前半途中まではサイドからの崩しが少なく、あってもFWやMFの選手が単騎攻めあがるため、中の枚数が足りずメキシコの背の高いDFに悉くクリアされる。(日本の選手は170cm以上は0人だが、メキシコのCB2人は177cmと171cmと高く単純なセンタリングでは全く勝てそうになかった)

どうやって点を取るのかなあ、やはり荒川、澤がからみウラに大野を走らせるんかなあ、と思ってみていたら1点目はセオリー通りサイドからの崩しだった。日本の左サイドを宮間と宇津木のコンビで崩し、宇津木がフリーで左タッチライン際を縦に抜ける。メキシコの選手が宇津木のマークに行かなかったため、かなり余裕をもってセンタリングをすることができた。あそこまで余裕があると精度の高いクロスが上がる。2列目からゴール前に飛び込んだ澤がぴたりと合わせ、ビューティフル・ゴール。

後半2点目もサイドから。澤、宇津木、柳田で崩し、澤が見事な個人技で縦へ抜け出し、ファーへ正確なセンタリング。宮間がヘディングシュートを決めた。これも見事な得点だった。(宮間は写真で見ると澤とそっくり。二人とも顔が「なでしこ」してて、好感度高し!)

これである程度余裕をもって来週のアウェイゲーム(あのアステカでプレイするなんて信じられないが)に臨むことができる。TV放映があるかどうか知らないが、メキシコの青い空の下で戦う彼女らを遠い日本の曇り空の下で精一杯応援しよう。 

PS この日けなげに、あまりにけなげに戦う11人を見ていて、前半の半ばまで不覚にも涙がこみあげて仕方なかった。今思うと女子サッカーを見慣れていないことが一番の理由なのだろうけど、それくらい女子サッカーには新しい発見、感動がある。これが解ったのが今日の最大の収穫だったかもしれないね。

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