引き分けてよかった

 柳沢のボールを受けてキーパーと1対1になったとき、
見ているだれもが「打て〜」と叫んだだろう。そして放た
れた高原のシュートは、見ている者の気持ちまで乗せたか
のように、きれいに決まった。
 そして、次はバラックまでかわしてのゴール。
 ドイツ相手に、まさかの2対0である。正直、このまま
終わってほしくなかった。日本の試合を見ていて、初めて
「勝ってほしくない」と思った。
 もし、ドイツに勝っていたら、マスコミは「これでグル
ープリーグ突破も約束されたものだ」とはしゃいだことだ
ろう。世論も当然そう思うだろう。そんな「決勝ラウンド
に進むことが当たり前」の状況になってほしくなかった。
日本は、グループFで、どう見てもダークホースである。
3敗も十分ありえる。そんなに楽観的な雰囲気になってほ
しくなかったからだ。
 前半の15分あたりまで、よくぞドイツの猛攻をしのい
だと思う。少なくともフィニッシュまでは持っていかれな
かったはずだ。柳沢と高原では、前線でポストとなってボ
ールをためることができないから、本当にきつかったと思
う。これは評価できる。1点目などは数少ないチャンスを
ものにしたから評価できる。加地のディフェンスは光って
いたし、交代で入った駒野は、攻撃でも光っていた。川口
も評価できる。宮本のフィードをカットされかかったのは
問題あるが、中澤にボールがこぼれてついていた部分もあ
る。本来、最終的な問題点を出すためのドイツ戦なのに、
悪いところが出てこないのは困ったなあと思っていた。

 だから、最後に2点入れられてよかった。これで選手も

気を引き締めることだろう。守りに入るときにどうすればい

いかを、選手同士で考えることだろう。

 そのとき、巻をストッパーにするとか(笑)、緊急オプション

とかを考えてくれればいいんだけど。
 あとは、加地だ。軽い捻挫であることを祈る。

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