チームの完成度
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ふみさと
2008年03月21日 22:34 visibility39
個人技だけでは勝てないことは誰もがわかっていること。
個人が周りを使い、周りが個人を生かす。
これがサッカーチームの真髄だと考える。
ユアテックスタジアムの今年の芝の具合はどうか、寒地芝は24mmに刈りそろえるそうだ。
10年経った芝は深い緑色、陣取ったSS席南側は春の陽気とともにもうすこし成長が必要だったろうか。
小雨もぱらつきながら、3列目には屋根から遠い分、多少の雨粒が落ちてきた。
それも試合とともに晴れ男である自分を信じ、ベンチコートのフードをかぶるだけでしのごうと思った。
ウォーミングアップ前、選手、スタッフチーム全員がスーツに身を固め、一列に並びながら、中から監督が不祥事についての謝罪の言葉があった。
スタジアムは神妙な空気が流れたが、礼するチームに「ベガルタ仙台」のコール。
色々な意見はあると思うが、ピッチで表そうとするチームを支持することがサポーターのコールと解釈できるのではと思った。
福岡のサポーターは8,90人ぐらいだろうか、連休ならいいのだろうけど、週中は難しいのだろう。
牛タンぐらいは食べていったでしょうか。
野球の開幕のPVがKスタであったし、彼岸の中日だから、入場者数も16000人弱と満席というわけにはいかなかった。
そういえば、野球も福岡との対戦だった。
どんよりした天気とまったりのSS席でおとなしくと思ったが、最初の梁のシュートで高揚感を思い出し、なぜか、大騒ぎのおやじになっていた。
前半の序盤は動き出し、パス、連携、去年のチームのまま、中三日で疲れも見せず、ボールは支配できていた。
梁のFKから決定機を反則でPKを得、中島がゴール。
今年最初のベガルタ選手のゴールである。
形はどうあれ、中島のゴールはベガルタのこれからの礎になると思う。
中原は疲れもあるだろうが、高さでは引けをとらない。
なんとかゴールを奪おうと大きく外したが、ボレーを狙うところはこれまでにない姿勢を感じた。
関口の気持ちを出したドリブルは今年も健在。
あのスピードはすぐに結果となるだろう。
田村のミドルはいいシュートだった。
近いうちに彼の無回転がゴールとなるだろう。
守備+中距離砲はチームの安定感が増すことになるだろう。
危ない場面もあったが、去年同様の戦術は必ず成長できると確信した。
チームの完成度はこれからも上げなければならない。
やるべきことは多い。加速度、体力を上げる鍛錬は必要だろう。
しかし、ベガルタらしい戦い方ができている。
テグが言うように徐々に階段を上がればいいと思う。
福岡は大久保選手にボールを集めながら、黒部選手のフィニッシュ狙い、セカンドボールをタレイ選手が操り、また、久永選手からのオーバーラップなど多彩な攻め
を行なっていた。
個人的に思ったのは途中交代のFW、田中選手の方がスピードと強さを感じた。
布部選手のCBはどうなんだろう。
リティ特有の考えだろうけど、もっと高さがほしいと思うけど。
ベガルタとは去年からの相性もあるだろうけど、そう簡単に勝てるチームではない。
総じていえば、両チームの力の差はないし、互いに穴は少ない。
これからのチームの完成度をどれだけ高められるか、それが今年の結果になるだろう。
個人技もあり、周りも個人を動かす、それができたチームがこれからの成績に反映されるのだろう。
ベガルタは降格以来、ホーム開幕戦では未勝利だったのをついに打破した。
またひとつ、明るい未来へ一歩近づいたと思う。
それはチームの完成度なのかもしれない。
個人技のある選手はいるが、個人がチーム、チームが個人として生かされていなかったのだろうと思う。
今年は違う。去年からの上積みがある。
それがチームの完成度、結果につなげる力がこの試合では見ることができた。
今年はいい試合が見られそうだ。
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- 事務局に通報しました。
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