
キクチ眼鏡�
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菊池完
2009年06月04日 22:47 visibility26
夢中で〜頑張る君へ〜エールを〜♪心の中で口ずさむ。気分がよくなり鼻歌になった。音程に細心の注意は忘れない。
そんなくだらない事をしていたら一件目に到着。コンビニ徒歩一分が魅力の物件。通りに面しているのでトラックで揺れる。残念。次に期待だ。
次は新築物件。予算はオーバーしていたが人気の物件とのこと。日当たり、風通しも最高。問題は予算。保留で次へ。
岐阜に到着したのが昼過ぎだった為、時間は夕方5時をまわっていた。岐阜の地理を全く理解していなかった僕は下呂温泉に宿を取っていた。
日当たりを重視するのに夜間の物件探しはNGである。時間的にも次の物件がラストになる。
ここで担当者が代わるとのこと。一度、不動産屋に帰り自分の車で先に現地に向かった。カーナビの案内で迷うことなく到着。静かだ、実に静かだ。
担当者が来るまで10分くらいかかるとのこと。近くのコンビニを探したが発見出来ず、周辺を散策。裏に山があるが金華山ではないようだ。
夕焼け空と裏山。すかさず写真をパシャ。画質が悪すぎて保存はNO。もう一度パシャ、一応保存BOXへ。数日後、消去ボタンをポチ。カメラのセンスが欲しい。
約束の時間になっても担当者が現れない。まあ明日もありますから。そんな余裕が素晴らしい。
更に時間は経過。辺りも薄暗くなり始める。不動産屋に確認の電話を入れると、謝罪と担当者の携帯の番号を教えてくれた。早速、番号をプッシュ。
『すいません、少し迷ってしまって…もうすぐ着きます』
『大丈夫ですよ、ゆっくり来てください』
我ながら大人の対応に感心した。しかし、更に時間は経過。キャッチボールをするには困難な暗さになっていた。悪魔の菊池が耳元で囁く。クレーム言っちゃえよ。
天使と悪魔が戦っていると、携帯電話がなった。
『すみません、すみません、もう着きます。どちらにいらっしゃいますか?』
『マンションの下の駐車場の3番にいます』
必要以上に詳しく説明した。少しの反抗を反省。でも、この暗さでは日当たりは確認できなさそうだ。
『わかりました。暗くなってしまいましたが懐中電灯があるので大丈夫です!』
そこ!?まあ確かに室内も暗くては見れないですからね。それより早く来てくださいね。
5分経過。たかが5分、されど5分。苛立っているのがわかる。落ち着け悪魔の菊池。
担当者到着。車の中で懐中電灯を探しているようだ。天使の菊池が笑顔を作る。完全に偽物の笑顔になっていた。
眼鏡をかけた色白の担当者が車から降りてきた。遅くなりました、と一言無かったら悪魔になっちゃうよ。
『遅くなってすみません(セーフ、滑り込みセーフ)、キクチ眼鏡の菊池さんですか?(はい、アウトォ!)』
いやいや、産まれてから眼鏡には縁がありません。何でキクチ眼鏡?ていうか、眼鏡は自分だろ。パニック、菊池パニック。悪魔と天使もパニック。
『はい、菊池です』
パニックで普通に答えてしまった。懐中電灯で室内を案内してくれる担当者の後ろ姿に無言で質問を投げかけ続けた。
キクチ眼鏡の菊池?眼鏡じゃないし、眼鏡は自分だし、何でキクチ眼鏡なの?
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- 事務局に通報しました。

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