サッカーはスポーツを超えた

「サッカーはスポーツを超えたのかもしれない」という
CMを最近よく目にします。

アジアカップ初優勝を成し遂げたイラク。
現在でも戦争とテロが続いている国。
治安が悪化の一途をたどる国内で、
日々多くの犠牲者が出ている。
代表選手も例外ではない。
選手の縁者や協会スタッフやが
開幕直前にテロにより亡くなったという。

現在、イラクでは国内リーグは中止。
代表に選出されている選手は
隣国でプレーしているらしい。

そんな彼らが今回のアジア大会に臨みそして初優勝。
以前書いた日記に
「愛国心」や「国の誇り」について書いた物がある。
当然私のそれとは到底かけ離れているが
彼らは暗いニュースばかりが飛び交う母国に
少しでも明るいニュースを提供したい、
国民に喜んでほしいという一心で今回の大会に臨んだ。


私は宗教論者ではないが
今回のイラクの優勝には
何か神秘的な力が働いたようにも思える。


アジア杯優勝の吉報は国民に喜びを与え、
対立する民族もその日だけは
同じイラク国民として喜びを分かち合ったという。


しかしその直後、
優勝の喜びにひたる多くの若者が
テロの標的となり50人以上の犠牲者がでた。


スポーツが生み出すもの。
それは一体なんなのだろう。



ただ一つ言える事

それは

イラク国内で確かにその瞬間


「サッカーはスポーツを超えた」