追跡!P/PA
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エース朝井
2012年04月09日 15:55 visibility174
巨人打線を語る上でよく言われるのが、「淡泊過ぎる」ということです。
特に1・2番が。
たとえば、昨日のコラムで桑田氏はこう書いています。
「カギになるのは2番だ。自分が投げていて嫌だったのは、迫力はなくても、アウトになっても投手に球数を投げさせる、あるいは進塁打を打てる、小技やつなぎのできる2番だった。」
この部分の能力を測る上で目安になる指標がP/PAです。
P/PA = 投球数 ÷ 打席
1打席あたり何球稼いでいるかということが分ります。
このP/PAと、出塁率を兼ね備えた男こそ、最もリードオフマンにふさわしいのではないでしょうか。
と言っても、この指標はあまりメジャーではなく、日本においてはリアルタイムで更新してくれるサイトを見つけることができません(あったら教えてください)
それで、当面試合ごとに手動で計算していきたいと思います。
ともあれ手始めに昨日の試合までの数値からです。横に出塁率を併記します。
坂本 148/38=3.89 .243
ボウカー 145/35=4.14 .147
長野 149/38=3.92 .368
阿部 122/37=3.30 .405
村田 130/36=3.61 .200
由伸 136/32=4.25 .313
小笠原 122/26=4.69 .192
高口 18/6=3.00 .167
亀井 34/10=3.40 .200
藤村 28/11=2.55 .455
隠善 7/3=2.33 .333
谷 40/9=4.44 .333
寺内 52/13=4.00 .385
大田 6/2=3.00 .000
最も球数を稼いでいるのはやはり小笠原で4.69。
調子が悪いなりにカウントを整えようと苦慮している様子が見えます。ある程度の貢献はしている訳です。
しかし出塁率が.192では2番に置いてもバント要員です。
最も勝負が早いのは3.30の阿部。ほとんど3球のうちに勝負している計算です。
しかし彼はポイントゲッターですし、出塁率もチーム随一。
勝負が早くても打つ確率が高ければ問題はありません。
しかしまあチームの現状から2番はないでしょう。
藤村は俊足ですが、P/PA2.55では勝負が早すぎて不適任。
これはパワーの無さを見透かされてどんどん勝負されているのもあると思います。
サンプル数がまだ少ないですけど、今の数字上2番に入れてもそんなに現状は改善しないでしょう。
やはり最もバランスが取れているのはP/PA4.25、出塁率.313の由伸。
それとサンプル数は少ないが谷、ということになります。
それと注目株は寺内ですね。
少ない打席数ながら4.00、.385と良い仕事をしているのです。
結論としては、由伸と谷を2番で併用して様子を見、寺内の力が本物ならやがて2番に抜擢するのも面白いのではないでしょうか。
また、一軍登録間近と思われる石井義人はP/PAに優れた選手のようですので、由伸2番が嫌なら彼を2番・1塁で起用する手もありますね。
短期間だけですよ。彼は打撃は天才、守備は天災、ですから(笑)
それにしても、やっぱり坂本は1番は向かないと思いますがねえ・・・
全体に長打が少なすぎるので、OPSについては語る気にもなれません。。
当面は出塁率とP/PAを重視したアプローチをしたいと思います。
- 事務局に通報しました。
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