A代表:W杯3次予選:タジキスタンVS日本「少し苦しむが、順当な勝利」

タジキスタンVS日本:0-4
得点者:今野(前半36分)、岡崎(後半16分)、前田(後半37分)、岡崎(後半47分)

●日本スタメン

16ハーフナー
10香川・14中村・9岡崎
7遠藤・17長谷部
3駒野・15今野・20吉田・6内田
1川島

●リザーブ

GK:12西川・23山本
DF:2伊野波・4栗原・5槙野・8安田
MF:13細貝・22阿部
FW:11清武・18前田・19李・21原口

●途中交代

16ハーフナー→18前田、14中村→11清武、6内田→2伊野波

 

●タジキスタンスタメン

20マフムドフ、15サイドフ

10ジャリロフ、7ラビモフ、17D・バシエフ
9ダフロノフ
12F・バシエフ、3サバンクロフ、6エルガシェフ、4ラジャボフ

1トゥイチェフ

●リザーブ

GK:16ムロドフ、23シソエフ
DF:5チョリエフ 、14サブロフ、19
ハビブロエフ、22ナザロフ
MF:2コジバエフ、8サディコフ、18ファトフロエフ、21イスモイロフ
FW:11トヒロフ、
13ハムロクロフ

●途中交代

10ジャリロフ→18ファトフロエフ、15サイドフ→13ハムロクロフ、7
ラビモフ→8サディコフ

●試合の流れ

互角の入り。
両チームともチャンスを作るが、決定機を作れず。
徐々に日本がペースを握り始めるが、少し冷や冷やする場面も何度か訪れる。
時間が経つたびに日本がピッチ状態に慣れ押していく。
ポストに当たる危ないシーンもあった。
それでも今野のゴールで先制する。
基本的には、日本の流れだが、タジキスタンも遠目からの強烈なシュートで惜しいシーンを作ったという前半が終了。

後半は、開始してしばらくは、香川が再三チャンスを作るも得点には至らず。
それでも香川のクロスから岡崎が追加点を決める。
日本は、さらに攻勢を仕掛け、前田が追加点を決める。
この時点でぐっと勝利を呼び込む。
最後は、アディショナルタイムに岡崎が綺麗な流れからゴールを決める。
そして、4-0で試合終了。
日本の快勝に終わった。

●得点シーン

☆1得点目

長谷部のスルーパスへ抜け出した中村がシュートを放つが、一度防がれる。
しかし、オーバーラップして前線に残っていた今野が、その毀れ球に反応してシュートを決める。

今野のオーバーラップが活きたゴール。
長谷部のパスも良かった。

☆2得点目

香川のサイドの突破から。
香川が逆サイドへクロスを入れて、岡崎がそれに反応して、ヘッドでゴール。

香川の突破も良かったし、岡崎のポジショニングと得意のヘッドも良かった。

☆3得点目

駒野からのクロスを中村がスルーする。
そのボールを前田が受ける。
囲まれながらも自分で仕掛けて豪快にシュートを放ち前田が決める。

中村も様子をよく把握しての流石のスルー。
前田も高い決定力を見せた。

☆4得点目

駒野が競り合いに勝ちその毀れ球を香川が拾う。
少しキープして、清武へ出す。
そこから、香川・清武・前田で華麗なパス回しを見せる。
最後清武が、スルーパスを出して、フリーの岡崎が、角度45°のところからGKとの1:1を冷静に決めてゴール。

綺麗な流れからのゴールで、気持ち良かった。
清武と香川の連携の良さを感じた。
岡崎も良く冷静に決めた。

●タジキスタンの印象

前回の対戦と違って積極的に前へ出て来た。
後、ピッチが悪かった事もあって、前からのプレスに日本の選手が引っかかる事もあった。
そうして、高い位置で、奪って、カウンターを仕掛けてきていた。
無理に攻めず、遠くから強烈なミドルシュートを打つ事を徹底していた。
そのため内容的に日本が押していても、被シュート数が多かった。
一度危ないミドルシュートもあったし、シュートに関してはタジキスタンも良い物をもっていた。
日本としては、やっぱりコースをしっかり来て、打たせない事が大事だったと思う。
もっと高いレベルだともっと打たれた可能性があるだけにそういった狙い通りのサッカーをタジキスタンにされたという事は反省点。

●中村に関して

前回の対戦では、輝いたが、この試合では、輝かなかった。
その理由として、相手が前に出て来た。
当然プレスが掛って、思った様なプレイする時間が短かった。
もともとDHの選手だし、プレスがかかる事で、考える時間が減って、余裕が減るし、パスもなかなか来なくなった。
そのためなかなかボールに絡めず前みたいな仕事ができなかった。
中村がOHで輝くのは、相手チームがプレスをあまりかけてこず引いた相手である事も一つの条件と言える。
勿論、調子が良ければそれでも活躍する可能性もあるだろう。
それでも、やっぱり中村フィジカルがそこまで強くないし、キープできない。
また、ドリブル突破を仕掛けるタイプでも無いし、ダイレクトでプレイする事が多くなる。
そうなると周りの選手が良い動きをしていないと輝けない。
少し表現が微妙だが、活躍かするか否かは、受動的な要素もあると言える。

●前田とハーフナーに関して

前田は、この試合見ていて、際立ったのが動きの質。
オフ・ザ・ボールの動きが素晴らしい。
ハーフナーとの動きの差がかなりある。
ハーフナーは、高さがあるからそれでも良いかもしれないが、前田はそういう訳にはいかない。
その差もありそうである。
この辺りどう考えるのか。
ザッケローニ監督の判断が気になる。
もう一人李というFWも居るし、良い競争が出来ていると思う。
この競争で、良い効果がでると良いですね。

●長谷部に関して

この試合では、結構良いパスを出していた。
良い所を見てる。
何回か長谷部のパスから決定機になりかけた。
守備もしっかりできるし、攻撃でもドリブル、パス、シュートも高いレベルにある。
長谷部は、日本に欠かせない選手の一人だと感じた。
視野の広さを改めて感じた。
いつもガツガツしてるイメージがあったから。
そういったパスが出せるのは驚いた。

●解説者の指摘

★今野と吉田の関係

今野は、前に出たがって、吉田は後に張り付きたがる。
これで、出来たスペースを突かれていたとのこと。
これは、深刻な問題で、連携を取ってそういったスペースを作られない様にしないといけない。
格上相手だとそういった事が致命的なる事がある。

★FWは中央に居た方が良い

前田が、サイドへ流れたりして、中央が薄くなるという指摘があった。
サイドに張る場合は、岡崎が中に入る等、ポジションチェンジをする等、連携する事が大事だと思う。
ただ、ハーフナーは、高さがあるからまだいいが、前田は無いので、そういった動きが重要ではないかと思う。
この辺り試合を重ねる中で、突き詰めていって欲しい。

●ピッチ状態に関して

アウェーの大変さを感じた。
慣れるまでは、少しミスが目に付いた。
タジキスタンという実力差があるチームだから良かったが、均衡しているチームだと致命傷になりかねない。
そのためにもホームでしっかり勝つことが大事。
こういった経験を大事にして、アウェーでの厳しい試合を乗り越えて欲しい。

●ゴールに関して

どれも内容が良いゴールだった。
今後に期待できるゴールだったのではないだろうか。
それを実力が均衡した相手で出せるかが重要になる。
8-0の解消と比べると見劣りするものの4-0も大きい。
他にもゴールチャンスがあったし、もっと得点できる筈。
もっと攻撃を高いレベルまであげて欲しい。
こういったグループリーグの戦いでも得失点差に泣く事もあるだろうし、そういった1点に泣かないために1点でも多く取ることが大事である。
そういった意味では、満足のできない試合ではあったが、良い内容のゴールが見れた事は良かった。
今後に繋げて欲しい。

●評点

GK1川島:5,5
大きな見せ場こそ無かったが、安定していた。

CB15今野:6,0
CBながらオーバーラップし、代表初ゴールを決めた。

CB20吉田:6,0
空中戦で、強さを見せた。
守備の際に良く顔を出した。

SB3駒野:6,0
強烈なシュートを放つ等、大きな存在感。

SB6内田:5,5
攻撃では、そこまで見せ場無し。
裏へ走り込む等の攻撃参加が少し少なかった。

DH7遠藤:5,5
上手くゲームを作った。

DH17長谷部:6,5
素晴らしいパスを何度も通した。
今日は良く見えていた。

SH10香川:6,0
ドリブル突破等からチャンスを作った。

SH9岡崎:7,0
この試合のMOM。
ゴール嗅覚から素晴らしいポジション取りをし、しっかりゴールを決めた。

OH14中村:5,5
たまにセンスを感じるもののこの試合では、あまり見せ場を作れなかった。

FW16ハーフナー:5,5
シュートを放つもゴールを決めれず。

途中交代

18前田:6,5
終始素晴らしいフリーランの質を見せた。
ゴールも見事。

11清武:6,0
短い出場時間ながら、ボールに絡み、味方の連携から岡崎のゴールをアシストした。

2伊野波:評価不可

ザッケローニ監督:6,0
勝利に導いた。
交代カードも当たった。

審判:6,0
大きな誤審もなかったと思いますし、上手くゲームを作ったと思います。

日本から世界へ
To
Be
Continued

by杉野雅昭

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