2012:J2:9節:H:ガイナーレ鳥取「ミスを逃さす突き無敗継続」

岡山VS鳥取:2-0
得点者:20川又、3後藤
観客数:5851人

●岡山スタメン

20川又
36関戸・7キムミンキュン
25田所・2沢口・14仙石・13石原
5植田・18竹田・3後藤
1中林

●リザーブ

GK:21真子
DF:22篠原・24坂本・30一柳
MF:17服部・28岡崎
FW:19中野

●途中交代

20川又→19中野、7キムミンキュン→28岡崎、2沢口→22篠原

 

●鳥取スタメン

19住田
8美尾・17鶴見・7小井手
10実信・28三浦旭人
3加藤・23水本・4戸川・25奥山
48小針

●リザーブ

GK:1井上
DF:2尾崎・6柳楽・22森
MF:30岡野
FW:11ケニークニンガム・29福井

●途中交代

17鶴見→22森、19住田→29福井、28三浦旭人→11ケニークニンガム

●戦評

岡山が主導権を全体的に握った。
チームとしての状態の差が出た前半。
後半鳥取も終盤粘りを見せるも結局、2試合無失点中の岡山の守備陣を崩せなかった。
一方岡山は、相手のミスを突き先制ゴールをしっかりと奪う。
鳥取も大きな展開からチャンスを作るも1中林のファインセーブやセットプレイからのヘッドを跳ね返されるという体を張ったプレイに得点を阻まれた。
逆に岡山は、セットプレイで追加点を奪った。
チャンスで決め、ピンチで体を張って守る岡山と、チャンスで防がれ、ピンチで決められるという対称的な試合だった。

●レビュー(岡山側)

前節と違い今節では、引いて守るのではなく、主導権を握るサッカーだった。
11桑田と8千明の怪我で、色々と悪影響があったが、総合力でカバーした。
セットプレイでのゾーンディフェンスの効果であり、ペナルティエリアのスペースを消して、この試合でもラインの前でGKではなく、フィールドプレーヤーが弾きだした。
これは、2度目。
危険なエリアを抑えているので、多少打たれても要所を抑えてここまで防げている。
今後もこういったシーンを何度か目にする事になりそうであるが、相手チームが対策して来る事も考えられるので、どう対応していくのか注目したい。
20川又のゴールは、相手のミスから生まれたゴールだったが、そういったゴールは、2度目。
そういった隙を逃さない強さを身につけつつあり、チームとしての成長を感じる。
今季は、セットプレイでのゴールは少ないが、この試合では2点目で決める事ができた。
精度は、普通でも合えば得点できる。
そういった意味で、連携を深めていきたい。
一番は、アンデルソンの復帰。
期待してただけに怪我の状態すら分からないのは辛い。
現状は、J1でセットプレイから得点するのは難しいのではないか。
キッカーというのは重要で、鹿島の得点源が、野沢を移籍で減り、神戸が増えた事で、それは大きな要素である。
また、この試合では、ポジションチェンジをする事で、攻撃的な控えが少ない状況で、流れを変える試みを見せた。
最後にそれをいくつか紹介しておこう。

スタート(スタメン参考)

途中から1(しばらくしてスタートに戻した)

20川又
7キムミンキュン・13石原
25田所・36関戸・14仙石・2沢口
5植田・18竹田・3後藤
1中林

最終(交代選手投入後)

19中野
28岡崎・36関戸
25田所・18竹田・14仙石・13石原
5植田・3後藤・22篠原
1中林

●レビュー(鳥取側)

シュート10本放った数字通りトータルで見れば良い攻撃が出来ていた。
実際決定機もあった。
逆のスコアにする事も十分可能だった筈である。
SBの上がりというのが、全体的に少なかった印象。
それに対しSHの7小井手と8美尾の頑張りが光った。
10実信や28三浦旭人も積極的攻撃参加仕掛けるも実らず。
48小針も良いプレイも見せたが、16本もシュートを打たれると流石に決められた。
守備が悪いというよりは、攻撃が悪いという印象を持った。
攻撃が最大の防御という通り、チャンスをしっかり決めて主導権を握るサッカーをしたい。

印象に残った選手は、48小針。
ファインセーブもあったが、36関戸のシュートがポストに当たって48小針に当たるというシーンがあった。
当たらなければ恐らく20川又に押し込まれていた。
そういった意味では、運自体は、あった様に思う。

●得点シーン

☆1得点目

バックパスを受けた4戸川のパスミスを20川又が奪いそのままGKの48小針との1:1.
20川又は、落ち着いて決める。

運が良いゴールでした。
20川又を良く狙ってましたね。
4戸川としては悔しいミスでしょうね。

☆2得点目

14仙石のCKから。
後ろから走り込んで来た3後藤が叩きつけたヘディングシュートが決まる。

マークを振り切って相手DFの前でヘッドするというCKでの基本に忠実な良いゴールだと思います。

●要点整理

(1)岡山が基本的に主導権を握れた。
(2)怪我人が多発し、ベンチ入りメンバーがかなり苦しくなった。
(3)(2)より今後の苦戦が予想される。
(4)(3)の理由として、流れを変える選手がベンチに居ない。
(5)(3)の対策として行われたのが、変幻自在のポジションチェンジ(13石原・2沢口・36関戸)。
(6)CKのゾーンディフェンスの効果が出ていて、スローイン以外でのセットプレイの失点が少ない。
(7)(6)の効果として、ペナルティエリアを固める事で、大きな壁を出来ている。
(8)(7)の結果フィールドプレーヤーのゴールライン上でのクリアが生まれたり、シュートをブロックできている。
(9)(6)の効果として危険な位置で、ヘッドされる事が少なくなった。
(10)(9)の結果としてGKがキャッチできたりしている。
(11)(9)の結果として、満足なシュートが出来ず、外れることが大きい。
(12)8千明の怪我での欠場の結果に出た2沢口のパスミスから危ない場面を作られた。
(13)(12)と類似する事で、2沢口では、同じサッカーはできない。
(14)(13)よりミスパスが多少見受けられた。
(15)(14)より、千明の代役の一番手はやはり36関戸。
(16)36関戸のシュートは惜しかった。
(17)(16)より得点できるのは、時間の問題。
(18)13石原は、決定力はやはり無い。
(19)(18)より現状は、WBが適性ポジション。
(20)成熟度は高く十分連勝を狙える。

●評点

岡山側

GK1中林:7,0:決定的ピンチを凌いだ。
CB5植田:7,0:空中戦と1:1で強さを見せた。
CB18竹田:7,0:フィードの良さや守備で安定感があった。
CB3後藤:7,0:攻撃ではCKで得点、守備では対人の強さを見せた。
DH2沢口:5,5:このサッカーでは、パスミスは痛い。
DH14仙石:6,5:パス成功率は流石。
WB25田所:6,0:最後まで良く走った。
WB13石原:6,0:スピードで存在感があったが、決定機逸機が痛い。
OH7キムミンキュン:6,5:ボールキープとスルーパスで存在感。
OH36関戸:6,0:ポストに当たる惜しいシュートがあった。
FW20川又:7,0:一人カウンターでゴールを決めた。
途中交代
19中野:5,5:1トップして少し物足りない。
28岡崎:5,5:カウンターに顔を出した。
22篠原:評価不可
影山監督:6,5:怪我人多い中で、工夫した采配が際立った。

鳥取側

GK48小針:6,5:ファインセーブがあったが、2失点とも防ぐのは難しい。
CB4戸川:4,5:失点に繋がるミスを犯した。
CB23水本:5,5:粘り強い守備を見せた。
SB3加藤・25奥山:5,0:目立った働きできず。
DH10実信:6,0:センスは溢れるプレイで、攻撃を牽引した。
DH28三浦旭人:6,0:飛び出す動きで攻撃に厚みをもたらした。
SH8美尾:6,0:精度の高い左足のボールを蹴った。
SH7小井手:6,0:運動量で、サイドを掻きまわした。
OH17鶴見・19住田:5,0:目立った働きを出来ず途中で交代してしまった。
途中交代
22森:5,5:サイドから攻撃を仕掛けた。
29福井・11ケニークニンガム:5,0:目立った働きできず。
吉澤監督:5,5:ハーフタイムで選手を交代するのも目立たず。

審判(主審:岡、副審:馬場・山村):5,5
無難にジャッジ出来ていました。
細かいミスは多少ありましたけど、上手くゲーム作れていた。

●MOM

この試合のMOMは、「3後藤」。
守備では粘り強い守備が光り、攻撃参加も何度か見せ、CKから追加点を決め試合をより有利にした。
攻守で欠かせない選手。

●次節希望スタメン

※()の選手は、怪我で無ければスタメン希望か、怪我人でずれた選手を戻したい選手※

20川又
36関戸(11桑田)・7キムミンキュン
17服部・2沢口(36関戸・8千明)・14仙石・13石原(2沢口)
5植田・18竹田・30一柳(3後藤)
1中林

リザーブ

GK:21真子
DF:22篠原・24坂本
MF:25田所・28岡崎・13石原
FW:19中野

岡山から世界へ

To Be Continued

by杉野雅昭


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