2012:J2:16節:A:アビスパ福岡VSファジアーノ岡山「味方のミスをカバーし、勝ち点1を得る」

福岡VS岡山:1-1
得点者:オウンゴール(福岡)、25田所
観客数:4090人

●岡山スタメン

10チアゴ

7キムミンキュン・11桑田
25田所・8千明・14仙石・2沢口
5植田・18竹田・3後藤
1中林

●リザーブ


GK:21真子
DF:22篠原・30一柳
MF:13石原

FW:36関戸・19中野・20川又

●途中交代

11桑田→36関戸、10チアゴ→20川又

 

●福岡スタメン

15坂田・10城後
19成岡・14木原
7末吉・8鈴木
29堤・27畑本・5古賀・4和田
1神山


●リザーブ

GK:23河田
DF:13小原・17オチャンヒョン・20宮路
MF:3岡田

FW:18西田・11高橋

●途中交代

19成岡→18西田、10城後→17オチャンヒョン

●戦評

決定機は、多かった。
しかし、得点は、岡山の1中林のミスからオウンゴールと綺麗な崩しからの25田所のゴール。
もっと、得点が入ってもおかしくなかったが、決定力不足を両チームとも露呈した。
どちらが勝ってもおかしくなかった試合は、※訂正:スコアレスドロー→ドロー※に終わった。

●レビュー(岡山側)

1中林の信じられないミスで、失点した。
失点直後は、動揺があったものの徐々に落ち着いた。
すると、前半の内に良い形からの綺麗なゴールを決めた。
1中林のミスをチームとしてカバーした。
それに応えるかの様に1中林は、ファインセーブを連発。
流れ的に負けてもおかしくなかったが、引き分けた。
チームとしての成長を感じる引き分けだった。
失点しても大崩しない今季の岡山を象徴する試合だった。
ただ、いつもより危ない場面を作られていたのは、気になる。
多少ずれと言うか、混乱が見られた。
少し強い相手と当たると危ない場面を作られるのは課題。
この日際立ったのは、セットプレイでの守備。
人数をかけて、8千明のクリアに象徴される様に危険な所を抑えている。
いつまで続くか分からないが、適材適所とも言える良い守備が出来ている。
今回のミスしても崩れなかったが、チームとしての粘りを勝利に導いて欲しい。
決してこの試合勝てない試合ではなかった。
実際チャンスもあった。
浮上するためにも得点力アップは、至上命題。
補強があるのか注目したいところ。

●レビュー(福岡側)

相性が良い相手と思ったが、対戦してみたが、とてもそう言えない。
岡山相手に互角以上の内容。
J1を経験しているだけあって、風格を感じる試合運びだった。
この試合は、たまたま15坂田がブレーキだったが、決定機に顔を出せるストライカーの様な嗅覚を感じた。
岡山の守備が良かったのか、それとも15坂田が不調だったのか。
何れにせよ。福岡としては勝ちたい試合だっただろう。
前線のタレントの個人技は光ったが、守備では、スルーパスを何度か通され危ない場面を作られた。
ホームで、なかなか勝てていなかったと言う事で、試合後ブーイングが起きたが、当然だろう。
やはり、このクラスのチームだともっとやってくれないとね。
今後の躍進に期待したい。

●得点シーンと失点シーン

★1失点目(オウンゴール)

18竹田が、15坂田のプレスを受けてバックパス。
1中林が触れずそのままゴールに転がりオウンゴール。

1中林を庇う要素はない。
唯一あるとすれば、18竹田が、バックパスを枠内に蹴ってしまった事。
セオリーとしては、枠を外す必要がある。
しかし、それでもあまりにお粗末なプレイ。
人間だから仕方ないが、その後持ち直していたので、心配ないと思うが、いつも通りの良いセーブをこれからも魅せて欲しい。

☆1得点目(25田所)

8千明が、毀れ球を拾って25田所へ楔型のパス。
25田所は、パスを受けて振り返ってサイドの11桑田へ。
11桑田がラインぎりぎりからクロスをいれる。
そのクロスにオープンスペースに飛び込んだ25田所が決めてゴール。

綺麗な流れからの良いゴール。
25田所は、これで2試合連続ゴール。
今季の25田所は、クロスも然り中への意識が格段に高くなっている。
それが、この2試合連続得点に繋がっている。
得点を重ねる事が出来る攻撃的WBに成長しましたね。
これからの彼の活躍に期待したい。
それと11桑田もようやく仕事をしました。
正直まだ、プレイには不満な点が多いので、次はゴールという結果で、監督、選手、そしてサポの信頼を勝ち取って欲しい。

●要点整理

(1)中林のミスが痛かった。
(2)(1)より、そのミスをカバー出来た事は大きかった。
(3)決定力不足がより深刻。
(4)守備に重点を置きすぎでないか。
(5)(4)より、自陣に少し引き過ぎなイメージを持つ。
(6)20川又へのマークが厳しくなり、なかなか仕事ができないのが、辛い。
(7)(6)に対して、10チアゴが、状態を上げており、FW争いも熾烈になっている。
(8)(7)より、25田所の様に20川又も成長して欲しい。
(9)13石原を何故使わない?
(10)3後藤の上がりは、センスを感じる。
(11)守備が、少しドタバタしている印象を持った。
(12)(11)より、1中林だけでなく、全体としてミスが目立つ様な気がする。
(13)(12)より、疲労が出始め、暑くなってくるが、それに負けないで頑張って欲しい。
(14)次節は、なんとしてでも勝ち点3を取ってホームでの連敗を止めて欲しい。

●評点

岡山側

GK1中林:5,5:オウンゴールは頂けないが、ファインセーブもあった。
CB5植田:5,0:パスミスが目立つ。
CB18竹田:5,5:カバーリングで、後ろのスペースを守った。
CB3後藤:5,5:攻撃参加を見せた。
DH8千明:6,0:ドリブルやシュートで、攻撃のプレイが光った。
DH14仙石:5,5:サイドチェンジや楔パスで、チャンスメイクした。
WB25田所:6,5:値千金の同点ゴールを決めた。
WB2沢口:5,5:攻守で頑張った。
ST7キムミンキュン:6,5:スルーパスで、決定機を再三演出。
ST11桑田:6,0:同点ゴールをアシストした。
FW10チアゴ:5,5:足下の巧さを見せた。

途中交代

36関戸:5,5:流れを変えれず。
20川又:5,5:最後の決定機を決めれず。

影山監督:5,5:13石原を投入しても良かったのでは?

福岡側

GK1神山:6,0:1失点したものの再三ピンチを防いだ。
CB27畑本・5古賀:5,5:1失点の守備を見せた。
SB29堤・4和田:5,5:攻撃参加を見せた。
DH7末吉:5,5:パスでゲームメークした。
DH8鈴木:6,5:強烈なミドルを放つ等、存在感があった。
OH19成岡・OH14木原:6,0:攻撃で存在感を見せた。
FW15坂田:5,5:再三の決定機を活かせず。
FW10城後:6,0:質の高いプレイを見せた。

途中交代

18西田・17オチャンヒョン:評価不可

前田監督:5,5:勝利を手繰り寄せれなかった。

審判(主審:小川、副審:中原・平間):5,5:上手くゲームを作った。

●MOM

「7キムミンキュン」
7キムミンキュンからのスルーパスから決勝点が生まれてもおかしくなかった。
それだけ何度も決定機を演出していた。
視野の広さを感じるし、良く落ち着いていた。

●希望スタメン

20川又
7キムミンキュン・36関戸
25田所・8千明・14仙石・2沢口
5植田・18竹田・3後藤
1中林

●希望リザーブ

GK:21真子
DF:22篠原・30一柳
MF:13石原・11桑田
FW:19中野・10チアゴ

●満足度

☆☆★★★
決定機が多くて面白かったが、失点シーンが残念だったので☆×2。

岡山から世界へ

To Be Continued

by杉野雅昭


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