ファジアーノ岡山のJFL時代からのプレースキッカーを振り返り現状のセットプレイからの得点力不足を考える
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杉野雅昭
2012年07月18日 22:02 visibility191
今季のセットプレイからの得点力不足の原因をプレースキッカーの精度が悪いというのは、簡単です。
しかし、過去のプレースキッカーを振り返りながら対比し、多角的に見て、合理的結論を出したい。
以上をコンセプトに今回の記事を書きあげました。
記事項目
(1)歴代キッカー
(2)現在のキッカー
(3)歴代キッカーの精度や変化
(4)現在のキッカーの精度や変化
(5)分析を多少考慮した上での現状の傾向から考える問題
(6)まとめ
(1)歴代キッカー
基本的に良く蹴っていた選手を挙げました。
キッカーが交代した時に蹴る様な限定的条件下で蹴っていた選手は、省きました。
喜山
川原
39福本
小林優希
ストヤノフ
(2)現在のキッカー
皆さんご存じの3人です。
14仙石
36関戸
25田所
(3)歴代キッカーの精度や変化
私の記憶が覚えてる範囲で、私の印象を元に出したデータです。
流石に忘れてる部分もありますね。
その点、不正確かもしれませんが、ご了承下さい。
勿論、こういったボールを蹴る選手だと意見して頂いても構いません。
ただ、今回の場合は、私のイメージなので、それを私個人が参考する事はあっても訂正したりする事はありませんが、基本そういった意見も歓迎なので、宜しくお願いします。
●喜山
性質(MAX5)
精度:3
速度:4
変化:2
発想:3
連携:2
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精度は平均的だった。
球足は、速くキック力はあった。
球足が速かったので、直接狙う事が多かった。
直線的軌道だったので、変化は小さかった。
発想力もあり、色々なパターンがあった。
連携を必要とするCKで、そこまでアシストした記憶が無いので、そこまで連携は良かった様に思えない。
FKで、力を発揮するタイプだったと思います。
ただ、速度があるので、CKでも十分アシストを狙えたと思います。
●川原
性質(MAX5)
精度:3
速度:3
変化:3
発想:4
連携:4
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精度・速度・変化共に平均的プレースキッカーといった感じだった。
非常に弾道が、柔らかいイメージがあり、非常に繊細な球種でした。
発想も柔軟で、多彩でした。
また、連携も良く受けてと出してでのアイコンタクトも何度かありました。
直接も狙える実力もあった。
ゴールも狙えるが、どちらかと言えばアシストの方が確率高いタイプだったと思います。
●39福本
性質(MAX5)
精度:3
速度:2
変化:4
発想:3
連携:2
コメント
精度は、平均的だったと思います。
速度はそこまで速く感じませんでした。
変化は良く曲がってましたね。
発想もプレースキックに自信を持っていただけあって、色々なパターンがあったと思います。
チームに合流してあまり立って居なかったので、連携はイマイチでしたね。
試合を重ねれればもっとアシスト出来た気がします。
CKは、速度が無かったですけど、変化が大きかったので、なんとかアシストできてました。
残念ながら直接決める事はありませんでした。
もう少し、速い弾道のボールも蹴る事が出来れば、もっと良かったと感じます。
●小林優希
性質(MAX5)
精度:4
速度:3
変化:3
発想:3
連携:3
コメント
左の精度は、高かった。
プレースキック以外でもクロス精度の高さを見せていた。
変化が、激しかったというイメージは無いが、スピード共にプレースキッカーとしての基準は満たしていた様に思う。
緩急を上手く使い多くの得点をアシスト出来ていた。
受けてと出しての意思疎通も何度かあった。
その点も大事な要素。
多種多様なボールを蹴っていたし、アイデアもあった。
キッカーとしては、平均的な実力があり、これぐらいは、やってくれないといけないと思う。
アシストもゴールのどちらも狙えるタイプだった。
●ストヤノフ
性質(MAX5)
精度:5
速度:1
変化:5
発想:4
連携:4
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精度はJリーグトップクラス。
速度は、非常に遅かったです。
良くあれで、アシストやゴールが出来るのかというぐらい。
変化は、曲がるというよりは、落差のあるボール。
遅い球だからこそそういう変化をするのかと。
FKで、ゴール前で、落ちて来て、10チアゴの足下に来るとか凄過ぎます。
発想も良かったですね。
狙いが良く分かりました。
連携も良く受けてが欲しい所へ出せていました。
CKでは、球足が遅いので、なかなかアシスト出来ませんでしたが、FKでは良くアシストできていました。
直接も狙う事も出来ましたし、遠距離以外で有効なタイプでした。
(4)現在のキッカーの精度や変化
ちょっと辛口に感じるかもしれませんが、実際結果が出てませんからね。
決して、悪意があるわけではなく、客観的評価を意識しています。
とは言っても贔屓しているチームなので、主観的部分もありますが、ご了承ください。
訂正に関しては、こちらも前項同様です。
●14仙石
性質(MAX5)
精度:2
速度:2
変化:1
発想:1
連携:2
コメント
精度は悪くないですが、プレースキッカーとしては平均以下だと思います。
速度も遅く山なりのボールが多いです。
変化も乏しくあまり曲がりません。
発想は、ファーサイドを狙うキックばかりで、自主性が無い様に感じます。
連携は、逆に決まりごとを守っているという意味で、2としました。
正直プレースキッカーとしては物足りないです。
●36関戸
性質(MAX5)
精度:2
速度:3
変化:2
発想:2
連携:2
コメント
あまり蹴っていないので、正直あまり正確ではない数字です。
数値が高ければ蹴っているでしょうし、アシストとゴールに繋がっていないので、今の数値になっていると考え下さい。
ただ、一度球足と変化もある良いFKを蹴っていた記憶があるので、FKの場合は、36関戸に蹴らした方が良いと思います。
それともあれはたまたまだったのでしょうか…
●25田所
性質(MAX5)
精度:2
速度:2
変化:2
発想:2
連携:2
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まだ、あまりキッカーとしての傾向や質を見れて無いので、無難にオール2とした。
ただ、セットプレイの得点力不足を解消するまでは至らない様に感じた。
今後蹴る内容で、見極めたい。
(5)分析を多少考慮した上での現状の傾向から考える問題
正直、精度・速度・変化・発想・連携。
どれをとっても昨季やそれ以前より劣っている。
毎年二人以上のプレースキッカーがいたが、今季は一人。
しかも怪我している。
この段階で、厳しい。
補強で、それを改善出来れば良いが難しい。
本来ストヤノフとアンデルソンという二人のキッカーをチームとしては想定していた。
そのためストヤノフが抜けたのは、誤算だった。
セットプレイは、上手くあえば身長が低くても得点出来る。
小林→岸田の形とか見てもそう感じる。
今の所ファーサイドに偏っており、ニアの速くて低い弾道のボールが少ない。
ここが、一つの改善点。
恐らく事前にファーサイドで折り返すという様な練習を重ねていると思うが、大事なのはフィーリング。
川原とか本当に阿吽の呼吸で、決めていた。
もう少し丁寧にその辺りを感じ取って決めて欲しい。
また、見えなくなった形として、触らなくてもゴールに入る様な弾道のFK。
ここは、一つの狙い目だし、ファールを結構貰えているので、当然狙って欲しい。
問題なのは、直接は狙えないと開き直って、一人しか行かなくて、何の工夫も無く蹴っている事。
時間差や、ちょっと触ってシュートとかそういった工夫が見られない。
形だけでもそういった工夫をするだけでも全然違う。
小学生のレベルのキックだからそういった駆け引きをしないというのは、筋違いで、そのレベルでも出来る事はして欲しい。
色々と考えると、プレースキッカーが、最初から自信なく蹴っており、弱気になっている様に感じる。
もう少し、強気になって欲しい。
むしろ、プレースキッカーが居ない事をチャンスに考えて居残りで、練習するとか。
そういったハングリー精神をもった選手が居ない事が、残念である。
チームとして、プレースキックから点を取る気があるのか疑わる得ない。
現状出来るベストなプレイをして欲しい。
(6)まとめ
いやーここまで、サッカーの一つの面白さである、セットプレイの駆け引きといったプレイがほとんど見れないのは残念ですね。
ゴールの匂いが全くしない。
岡山と対戦する時は、ファールで止めれば良い。
これは研究されているのではないでしょうか。
そのため相手も激しく来ますし、かなり痛いです。
その中で、キープ出来る7キムミンキュンは、本当に凄い選手です。
この辺りセットプレイが武器になれば、11桑田のスペースへの動きや36関戸のドリブルの成功率が上がるだけになんとかしたい。
補強もしくは、39福本、26馬場の昇格は、本気で、考えるべきだと思います。
背の高い選手が何人か居ますし、勿体ないです。
今季の補強は、難しいかもしれませんが、来季に向けて、9アンデルソンと双璧をなす選手を熱望します。
過去トップチームで蹴った選手(現ネクスト含む)も色んな選手がいましたね。
ここ数年そこそこのレベルで、プレースキックが出来ていただけに現状は寂しいです。
この夏の移籍期間で、プレースキッカーの補強や昇格の動きがあるのか注目したい。
岡山から世界へ
To Be Continued
by杉野雅昭
まだまだ未熟なので、おかしい点があるかもしれないので、反対意見歓迎ですし、間違いなどありましたらご指摘などのコメント宜しくお願いします。
良いと思ったら評価して頂けると嬉しいです。
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