2015:J2:29節:A:vsコンサドーレ札幌「深刻なチーム状況」その2

2、試合考察

2-1:21加地 亮に関して

何試合か休養して、コンディションが上がっている様に感じました。
1対1のデュエルの部分で負けてなかったですし、効果的クロスやポジショニングも見せていました。
判断の速さも良い時に戻って来た。
26田中 奏一も好調を維持しており、柔軟な起用で、チームの状態を好転させたい。
札幌が徹底的に21加地 亮の裏のスペースを狙ってきていましたが、3バックの性質上仕方ない。
むしろ、逆にサイドで、フリーでボールを受けて、クロスを上げるという場面も作れており、決して右サイドの攻防で、負けてなかった。

2-2:ロングスロー封印?

この試合では、不思議な事にロングスローが、行われなかった。
確かに成功率が低く、むしろカウンターを受ける事が多かった。
しかし、これは岡山のセットプレーの得点力の低さの深刻な問題の一端であり、ロングスローを正しく使えば有効な事を考えれば、チーム作りからの問題である。
それでもリスクを考えれば、こういった選択肢を減らしていくのも自然な流れと言える。
そもそもこの選択が、この試合限定なのか?
それともこれからもしないのか。
何れにせよCKを得たり、最近35岩政 大樹の得点を生まれて、その長所を考えると勿体ない。
こういった攻撃のオプションの使い方が、非常に乏しく慢性的な得点力不足に陥っており、危機的状況へとなりつつある。

2-3:1中林 洋次に関して

この試合は、流石のパフォーマンス。
速い反応と思い切りの良い飛び出しで、決定機を防ぎ、無失点に貢献した。
岡山というチームの堅守は、良くも悪くも1中林 洋次によるものが大きく、彼の出来が大きく試合を左右する。
最近は、フィード精度やパスの技術が向上しており、ビルトアップといった攻撃の部分でも大事な存在となっている。
今後も彼に頼り過ぎず、寄せとコース限定のポジショニングといった動きで、GKを助け、守備を安定させて、1点を守り切る。
そういったサッカーが出来る様にならなければならない。

2-4:44小野 伸二のプレーを見て感じる所

44小野 伸二の創造性というのは、局面打開できるだけのものがある。
こういったアイデアというのは、今の岡山に足りないものである。
この試合の岡山は、パスを回せても最後の崩しの部分で、意表を突くというプレーが出来てなかった。
24矢島 慎也が、その役割を担っていたが、現在ボランチのためその選手が不在である。
そこで、7黄 辰成(ファン・ジンソン)の補強である。
しかし、そういった補強をするならば20妹尾 隆佑という44小野 伸二程ではないものの流れを変えるトリッキーなプレーが出来る選手を起用しなかったのは、理解に苦しむ。
そういった補強をするならば20妹尾 隆佑の様な選手を起用すべきであった。

2-5:枠内シュート率とスルーパス成功率

良かった時は、この2つの成功率が高かった。
スルーパスを出せる選手が、前線の3枚に居ない事。
そして、決定機もしくは、フリーに近い状況で、シュートが打てない状況が多い。
連動したフリーランや走力、創造性が、不足している。
シンプルな形を狙っているのは分かるが、観客を魅せるプレーというのが少なくなったのは、寂しい。
それが、成功して得点に繋がっているならばともかく、繋がっていない。
ボールを回せていてもラストパスを出せる選手が、24矢島 慎也しかいない。
これが、得点力不足の全てである。

3、満足度

3点(10点満点)

1中林 洋次の頑張りで、最後まで勝利の可能性こそあったが、札幌のミスに助けらた部分は、大きい。
状況的にも以前厳しく、これからしばらく苦しい試合が続き、残留争いが激化してきそうであり、大いに心配。

岡山から世界へ 
To Be Continued

by 杉野 雅昭(masaaki sugino)

まだまだ未熟なので、おかしい点があるかもしれないので、反対意見歓迎ですし、間違いなどありましたらご指摘などのコメント宜しくお願いします。 
良いと思ったら評価して頂けると嬉しいです。

chat コメント 

コメントをもっと見る

通報するとLaBOLA事務局に報告されます。
全ての通報に対応できるとは限りませんので、予めご了承ください。

  • 事務局に通報しました。