2012:A代表:W杯最終予選:A:オマーンVS日本「辛勝ながらW杯に王手」
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杉野雅昭
2012年11月17日 20:28 visibility156
オマーンVS日本:1-2
得点者:8清武 弘嗣、12ムバラク、9岡崎 慎司
1、A:日本情報
ザッケローニ監督
スタメン
18前田
遼一
9岡崎 慎司、4本田 圭佑、8清武 弘嗣
7遠藤 保仁、17長谷部 誠
5長友 佑都、15今野 泰幸、22吉田 麻也、21酒井
宏樹
1川島 永嗣
ベンチ
GK:西川 周作、権田 修一
DF:2伊野波 雅彦、16栗原 勇蔵、3駒野 友一、6酒井
高徳
MF:13細貝 萌、20高橋 秀人、14中村 憲剛
FW:10乾 貴士、19宇佐美
貴史、11ハーフナー・マイク
途中交代
18前田 遼一→6酒井 高徳、8清武→13細貝 萌、7遠藤 保仁→20高橋 秀人
2、H:オマーン情報
ル・グエン監督
スタメン
20アルホスニ
15アルアジミ、10ドゥールビーン、23ジュマー
12ムバラク、7サレハ
17アルゲイラニ、2アルムサラミ、13サッラム、6ラシド
1アルハブシ
リザーブ
GK:18アルルシェイディ、22アルカスビ
DF:3アルオワイシ、5アベイド
MF:4アルジャブリ、8アルファルシ、14アルマーシャリ、21アルムハイニ
FW:9アルマクバリ、11アブダラー、16アルサーディ、19アズナン
途中交代
15アルアジミ→9アルマクバリ、20アルホスニ→リ11アブダラー、6ラシド→8アルファルシ
3、戦評
ホーム無敗という事もあって序盤は、オマーンが、主導権を握る。
日本は、暑さの影響もあって動きの鈍い選手も見受けられた。
また、日本は、芝の違いに最初戸惑っていた。
実際、決定機をオマーンが、作っていた。
しかし、押し込まれていた日本が、8清武の代表初ゴールで、先制。
するとオマーンの動き出しが、鈍くなった。
それでもオマーンは、後半頭から選手を交代し、攻勢に出る。
日本も前半途中ぐらいから芝に慣れ、リードしていた展開と言う事もあり、落ち着いてプレイしていた。
しかし、終盤に日本の交代策が、裏目に出てオマーンが、FKから12ムバラクのゴールで、同点に追いつく。
そこからオマーンのホーム雰囲気で、日本も浮きだし立つ。
そんな状況でも終了間際に日本は、先ほど裏目に出た交代采配が、今度は当たり9岡崎のゴールで、勝ち越し。
オマーンサポーターも静まり帰り、最後まで攻めようとするが、同点、逆転まで行く力と時間は、残されておらず、日本が、逃げ切る。
この結果、日本は、予選突破に王手をかけた。
オマーンは、逆に予選突破する上で、痛い敗戦となった。
4、得点分析
A:日本:1得点目:8清武
弘嗣
日本のビルトアップから15今野が、裏への浮き球のパスを出す。
このパスに5長友が、抜け出してペナルティエリア内のライン際からクロスを折り返す。
そのクロスにオマーンの選手が、触れず8清武に通る。
8清武は、冷静にダイレクトで、シュートを放ちゴール。
15今野パスも良かったし、5長友の折り返しも良かった。
8清武も代表では、なかなかゴールを決めれなかったが、ついに決める事が出来た。
これが、次に繋がると嬉しい。
H:オマーン:1得点目:12ムバラク
多くの選手が、上がって中でクロスを待つ状態で、5長友が、サイドから中にドリブルを仕掛ける。
中に切り込んで、8清武に出すも8清武にオマーンの選手が、ついていて潰れる。
そこからオマーンのカウンター。
上がった所で、11アブダラーと8アルファルシのパス交換から11アブダラーが中にパスを入れる。
ここに居た9アルマクバリが、22吉田に潰されてファール。
このFKを12ムバラクが、触わらなくても直接入る軌道で、グラウンダーのボールを入れる。
結局誰も触らず、1川島も触れずゴール。
5長友判断ミスから失点という事で、悔やまれる。
あそこで、クロスを入れて欲しかった。
22吉田のファールも勿体なかった。
A:日本:1得点目:9岡崎 慎司
サイドで、パスを受けた6酒井
高徳が、ドリブルで、仕掛ける。
21アルムハイニに振り切りクロスを入れる。
このクロスを7遠藤が、ヒールで、逸らす。
最後9岡崎が、その先に居て押し込んでゴール。
6酒井
高徳の突破とクロスのどちらも素晴らしかった。
7遠藤の上手いヒールと9岡崎のポジショニングも流石だった。
5、レビュー(A:日本側)
内容的には、負けてもおかしくなかった。
相手のミスシュートやポストに助けられた試合だったと思います。
この試合監督の采配に不満があって、ボールにほとんど絡めない21酒井
宏樹をスタメンで起用という選択。
この試合で、活躍した6酒井 高徳が、得点に絡んだ様にサッカーセンスでは、明らかに6酒井
高徳が上。
そもそも所属クラブで、試合にあまり出て居ない21酒井 宏樹を起用する辺り不可解。
ただ、この試合で、短い時間で、6酒井
高徳が、結果を出したので、監督の中での評価が、上がって逆になってくれると嬉しい。
また、勝ちを当然目指す時に13細貝の投入。
この辺りイタリア人監督らしい采配。
まず、守備から入るこの辺り新鮮と言えば新鮮だが、やや驚いた。
加えて、8清武や18前田等前線での、献身的プレイをしていた選手を下げたのも驚いた。
この辺り、皆さんは、どう感じたのだろうか。
良く解釈すれば、逆転、同点にされる可能性を低くし、最低勝ち点1以上を狙いに行った采配と言える。
加えて、後ろでの奪取力を向上させ、逆にカウンターや攻撃する時間を長くしようという采配とも言えるかもしれない。
そうであれば、悪くない。
悪く解釈すれば、前線に信頼出来る選手が居なくて、後ろの選手を変えざる得なかった。
そうだとすれば、非常に残念で、香川が、一人抜けるだけで、そういった選手が居ないというのは、前線の選手層を薄さを感じる。
こういった状況を作らせないためにも前線で、活躍する選手の台頭に期待したい。
大迫であったり、永井といったJリーグで、活躍している選手辺りに伸びて来て貰いたい。
勿論欧州で、活躍している10乾や宮市、19宇佐美、11ハーフナー・マイクと言った選手も伸び来て欲しい。
起用次第で、選手も伸びると思うし、そういった起用が、出来るか。
それが、残りの試合で、大事なポイント。
それにしても5長友は、素晴らしい。
失点に繋がった判断ミスさえ、無ければ文句なしで、MOMだった。
サイドでの彼を完封するのは、かなり難しいのではないかと。
それを最後まで、出来るのが凄い。
攻撃に専念させたのは、ある意味良かったかもしれない。
攻守共に世界レベルなのは、確か。
しばらくインテルで、活躍した。
8清武もようやくゴールする事が出来た。
パスセンスなんかは、非凡な物があるし、ドイツで、経験して得点力をアップして強豪クラブで、活躍する選手になって欲しい。
9岡崎も消えている時間が、長かったけど、最後仕事する辺りは、流石。
まさにゴールの嗅覚を持っている選手。
ただ、SHというポジション上、もう少し全体のバランスを考えてポジションを取ったりする必要はある。
持ち味が、消えない範囲で、そういったプレイも意識して欲しい。
それでも、現状でも献身的な運動量は、光るので、その点評価していて、求めるのは、もう1ランクアップするため。
出来る選手だと思うし、そういった選手になって欲しい。
4本田は、駄目だったね。
温度差30度以上は、どれだけ過酷かという事を感じた。
全体的には、課題が、多かったもののホーム無敗だったオマーンを破った辺り自力が、ついてきなと感じた。
それだけに指導者も伸びて来て欲しい。
世界的に見て、かなり後退国である事は、間違いない。
もっと海外に飛び出していく監督も出てきて欲しい。
選手の評価もここに来てようやく上がり始めたし、そういった時期に来ていると思う。
日本が、より強くなるためにもそういった辺りの成長にも期待したい。
6、レビュー(H:オマーン側)
日本のホームで、対戦した際とは、違ったチームの様に良いチームになっていた。
ホーム無敗だけあって、自信を持ってプレイ出来ていたと思います。
この暑さの中での戦い方も熟知していて、足の動きが鈍い日本に比べて攻守で、輝いていた。
人数をかけてパスを回しつつ攻めて来る日本に対し、自陣深くで、待ち構える。
前線からもある程度人数をかけてプレスをある程度かけていた。
そんな中、前掛かりの日本から奪った後にカウンターというシーンを何度も作った。
日本は、攻守のバランスが悪く、そこを突いて、決定機を作ったが、決め切れなかったのが、敗因。
中東らしく、遠目からシュートも強烈で、日本と違った特徴を十分出していたと思います。
個人技もそこそこあって、ドリブルも迫力が、あって怖かった。
また、同点に追いついた後のホームの雰囲気も素晴らしく、サッカー人気の高さを感じた。
これから強くなって来るチームだと思います。
7、評点
A:日本側
ザッケローニ監督:6.0:結果的に交代が、当たったが、納得できない部分もあった。
GK1川島
永嗣:6.0:1失点に抑え、勝利に導いた。
CB15今野 泰幸:6.5:守備も読み切る守備があり、攻撃でも1点に繋がるパスを通した。
CB22吉田
麻也:5.5:失点に繋がるファールをおかした。
LSB5長友 佑都:6.5:抜群の存在感を示したが、失点に繋がるミスを犯した。
RSB21酒井
宏樹:5.0:終盤は、マシになったが、あまりボールに絡めなかった。
DH7遠藤 保仁:6.5:決勝ゴールに繋がるヒールを見せた。
DH17長谷部
誠:6.0:攻守で、本調子に近いプレイを見せた。
SH9岡崎 慎司:7.0:消えている時間も長かったが、決勝ゴールを決めた。
SH8清武
弘嗣:7.0:パスセンスも魅せかつ、値千金の先制ゴールを決めた。
OH4本田 圭佑:5.0:ほぼ見せ場なかった。
FW18前田
遼一:6.0:前線から献身的プレイを見せた。
途中交代
6酒井
高徳:7.0:決勝ゴールに繋がる突破とクロスを見せた。
13細貝 萌:6.0:見せ場は、それほどなかったが、無難にプレイした。
高橋
秀人:評価不可
H:オマーン側
ル・グエン監督:6.5:積極的に交代カードを切ったが、勝利に導けなかった。
GK1アルハブシ:6.5:ファインセーブもあり、1失点に抑えた。
CB2アルムサラミ、13サッラム:5.5:中央で、跳ね返しきれず、2失点喫した。
LSB17アルゲイラニ:6.0:何度も攻撃参加を見せた。
RSB6ラシド:5.5:SBながら途中交代した。
DH12ムバラク:7.0:強烈なミドルで存在感を見せ、さらにFKから得点という結果を残した。
DH7サレハ:6.5:効果的ロングパスを何度か通した。
SH15アルアジミ:6.5:サイド攻撃と中に入ってのプレイを見せていたが、怪我で、前半での交代となった。
SH23ジュマー:6.0:サイドから何度かチャンスを作った。
OH10ドゥールビーン:6.0:パスとドリブルで、攻撃の起点となった。
FW20アルホスニ:6.0:良い動きを見せていたが、早い時間での交代になった。
途中交代
9アルマクバリ:6.0:攻撃を一段回上げようとしていた。
11アブダラー:6.5:サイドに流れる等として、得点に繋がるファールを招くパスを入れた。
8アルファルシ:5.5:存在感を出せなかった。
主審:6.5:大きな誤審なく、妥当なジャッジで、ゲームを作った。
副審:6.5:大きな誤審なくゲームを作った。
8、MOM
MOM:6酒井
高徳
最後の得点に繋がったプレイに尽きると思います。
他の選手も良かった選手も居ますが、マイナスとなるプレイのあった選手も多く出場時間が、短い中で、仕事をした6酒井
高徳を選出しました。
9、満足度
6点(10点満点)
劇的な展開だったが、内容に満足する事は、出来なかった。
ただ、ホーム無敗だったオマーンに勝てたのは良かった。
日本から世界へ
To
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Continued
by杉野雅昭
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