2015:J2:32節:H:vsザスパクサツ群馬「チーム作りは次のステップへ」その2

2、レビュー

2-1:開始直後から修正されなかった右サイドでのミスマッチ

試合開始直後から岡山の右シャドーの19片山 瑛一に対して、33小林 亮が対応するというミスマッチが起きていた。
ここに浮き球も足元のボールが面白い様に通った事で、起点が出来た。
21加地 亮と連動する事で、裏のスペースへ走ると言うシーンも再三作れた。
これに対応する33小林 亮が、19片山 瑛一に対して、上背でもフィジカルでも負けた事で、ほぼ何も出来ていなかった。
19片山 瑛一が、体を張れば抑えられるどころが、押されてしまう状態だった。
その結果、岡山からの右サイドからの攻撃が面白い様に決まった。

2-2:必然的な岡山の先制点:H:岡山:1-0:33伊藤 大介(14押谷 祐樹)

21加地 亮の14押谷 祐樹へのスルーパスに対して、群馬のCBが対応するもセカンドボールを14押谷 祐樹が回収する。
キープして、上がってきた33伊藤 大介へ横パス。
これを33伊藤 大介しっかりミートして、コースへシュートを流し込んで岡山の先制点。
23富居 大樹も懸命に飛びつくも届かなかった。

このシーンも右サイドの21加地 亮による裏へのスルーパスからだった。
右サイドの攻防に置いて、完全に岡山が手中に収めており、それが結びついて得点だった。
19片山 瑛一と21加地 亮だけではなく、中央の33伊藤 大介などからのスルーパスにより、サイドから形を再三作れていた。
19片山 瑛一と14押谷 祐樹がスペースを突くという形を作れており、必然的先制点であった。

2-3:畳みかける追加点:H:岡山:2-0:24矢島 慎也

今度は左サイドからの崩しから。
14押谷 祐樹が、SBの上がった裏へのスペースへスルーパスを出す。
これに抜け出した19片山 瑛一が折り返す。
これをGK23富居 大樹が触って弾き出すも毀れ球を24矢島 慎也が、回収。
24矢島 慎也は、ペナルティエリア内の密集地帯だったが、落ち着いてドリブルで、かわして、シュートに行く。
このシュートが、DFに当たってループシュートみたいになって、これがゴールに吸い込まれて岡山追加点。

岡山の猛攻を受けて、粘り強く守っていた群馬だったが、失点後に集中力が少し途切れた所に加点に成功。
24矢島 慎也のプレーは、確かに華やかではあったが、攻勢に仕掛けようとしただけに群馬としては、ダメージのでかい痛恨の失点だった。

2-4:流れは変わらず後半も岡山が加点:H:岡山:3-0:14押谷 祐樹(33伊藤 大介)

これも裏へのスルーパスからだった。
33伊藤 大介の裏への1本の浮き球のパスが14押谷 祐樹へと通った。
14押谷 祐樹自身の表現だと「難しいボール」を左足でミートし、右隅に決めて、岡山が追加点。

難しいボールだった事で、割り切って迷いなく、打てた要因だったと考えられる。
その前のシーンでミスキックや迷いなどが見られ、らしくなしプレーが目立っていたが、復調に繋がってくれると嬉しい。

2-5:主導権を握っていたが危ないシーンもあった

実は、終始岡山がゲームの主導権を握っていたことは間違いないが、ミドルシュートとセットプレー。
そういった場面で危ない場面があった。
ミドルシュートに関しては、しっかり寄せに行く。
セットプレーに関しては、フリーにさせない事が必要である。
この辺り、岡山が得点パターンとしては少なく、練習通りやっていても危ない場面を作られる可能性が高い。
岡山が今後堅守に磨きをかけて、得点力を上げていく上で、そういった補強も視野に入れたチーム作り。
そこが必要であると感じる。

2-6:セットプレーに新たな取り組み

FKやCKの時に数字や文字、記号を出すという取り組みをスタートした。
スタメン組は右の33伊藤 大介。
後半途中からは、左の7黄 辰成(ファン・ジンソン)が揃った事。
チームとして完成度が一定に達しており、ようやくこの部分に本格的に着手したと考えて良いだろう。
後は、どう結果に結びつけるかである。
実は、セットプレーから最近の試合で、好機を作れるシーンが見えており、改善の兆しが見えつつある。
これを粘り強く続け、僅かな可能性を信じて、上を目指すしかない。

その3に続く。

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