2013:J2:6節:A:愛媛FC VS ファジアーノ岡山「ミスを逃さず連勝」

愛媛VS岡山:0-1
得点者:9荒田 智之
観客数:3776人
主審:岡 宏道
副審:村井 良輔、三原 純

1、A:岡山情報

監督

影山 雅永

スタメン

9荒田 智之
8石原 崇兆、18関戸 健二
25田所
諒、10千明 聖典、7仙石 廉、26田中 奏一
5植田 龍仁朗、6竹田 忠嗣、3後藤 圭太
1中林 洋次

リザーブ

GK:21真子 秀徳
DF:4近藤 徹志
MF:2沢口
雅彦、35島田 譲、41幡野 貴紀
FW:11桑田 慎一郎、20上條 宏晃

途中交代

18関戸 健二→11桑田 慎一郎、9荒田 智之→20上條 宏晃、25田所
諒→4近藤 徹志

 

2、H:愛媛情報

監督

石丸 清隆

スタメン

20河原 和寿
14東 浩史、16赤井 秀一
6三原
向平、10トミッチ、7村上 巧、11石井 謙伍
2浦田 延尚、15小原 章吾、3代 健司
37秋元 陽太

リザーブ

GK:21兼田 亜季重
DF:13関根 永悟、17黒木
恭平
MF:8吉村 圭司、18加藤 大、23松本 翔
FW:19渡辺 亮太

途中交代

6三原 向平→17黒木 恭平:5.5、14東 浩史→18加藤
大:5.5、20河原 和寿→19渡辺 亮太:6.0

3、戦評

細かいパスワークで、攻める愛媛に対し、岡山は前線からのプレスを中心とした攻守の切り替えを早くしたサッカーを展開。
序盤は、愛媛が、岡山の積極的守備を掻い潜り見ていて美しい攻撃を見せるも得点までには、至らず。
主導権は、愛媛にある様に見えたが、前半アディショナルタイムに愛媛の選手のミスから9荒田
智之が、得点を奪い先制。
後半は、ホームで、負けるわけにはいかない愛媛が、猛攻を仕掛けるも1点が、遠かった。
岡山は、現段階でのリーグ最少失点の堅い守備で、完封勝利。
これにより岡山は、今まで最高の順位の4位に躍り出た。
逆に愛媛は、昨季終盤から続くホームでの不敗が、途切れた悔しい敗戦となった。

4、得点シーン

A:岡山:1得点目:9荒田 智之

25田所 諒が狭い所から前の8石原
崇兆に出す。
8石原 崇兆もキープする所が無いので、ワンタッチで、落とすも11石井
謙伍が先に触ってダイレクトで、パスを出す。
しかし、そこには、誰も愛媛の選手が居なくて、9荒田
智之が掻っ攫う。
そして、ドリブルで、ペナルティエリア付近左45°辺りまで侵入する。
そこから9荒田
智之は、思い切ってミドルシュートを放つ。
それが、絶妙なコースに決まってゴール。

相手のミスを逃さず、思い切りの良い素晴らしいゴールだったと思います。
決めた9荒田
智之を褒めるべきゴール。

5、評点

A:岡山側

監督

影山 雅永:6.5:無難な采配で、勝利に導いた。

スタメン

GK:1中林
洋次:7.0:1対1を素晴らしい反応で、防ぐなど、抜群の安定感で、シャットアウト。
CB:5植田
龍仁朗:6.0:球際に厳しい守備を見せていたが、不味いボールの失い方をした。
CB:6竹田
忠嗣:6.5:良い守備を見せていたが、クリアミスから危ない場面を作られた。
CB:3後藤
圭太:7.0:守備では、危険な芽を摘み、攻撃ではセットプレイ等で、存在感をみせた。
DH:10千明
聖典:7.0:守備からカウンターの好機を演出する等、守備が、光った。
DH:7仙石
廉:6.0:長短のパスで、ピッチを広く使いゲームを作った。
WB:25田所 諒:6.0:中への動きを魅せるも決定的仕事は、出来ず。
WB:26田中
奏一:7.0:1対1で、存在感をみせ、ドリブル突破から高精度のクロスで、決定機を演出した。
ST:8石原
崇兆:6.0:攻撃には、絡むも最後の一押しに欠けた。
ST:18関戸
健二:5.5:嫌なボールを奪われ方をして、危険なシーンを作られた。
CF:9荒田
智之:7.0:上手いポストプレイをみせ、得点という結果も残した。

途中交代

11桑田
慎一郎:6.0:ボールに絡んで、チャンスメークするも目立ったシーンを作れず。
20上條 宏晃:5.5:チャンスがあったが、活かせず。
4近藤
徹志:評価不可

H:愛媛側

監督

石丸
清隆:6.0:積極的に交代カードを切るも同点から逆転という展開までは至らず。

スタメン

GK:37秋元
陽太:5.5:あまり見せ場が無く、防ぐのが、難しかったとはいえ、1失点した。
CB:2浦田
延尚:6.5:スピードを活かした守備で、左サイドをケアした。
CB:15小原 章吾:5.5:リベロとしてビルトアップを支えた。
CB:3代
健司:5.5:大きな見せ場が場なかった。
DH:10トミッチ:6.0:前線への効果的パスを入れる等、視野の広さを感じた。
DH:7村上
巧:6.0:遠くから積極的にミドルを狙った。
WB:6三原
向平:4.5:左サイドで、守勢に回っただけではなく、怪我で、早い段階で、交代せざる得なかった。
WB:11石井
謙伍:5.0:プレゼントパスから失点に繋がった。
ST:14東 浩史:6.0:ドリブルとパスで、岡山守備陣を翻弄した。
ST:16赤井
秀一:6.0:裏へ抜け出し、決定的シーンを作ったが、決め切れなかった。
CF:20河原
和寿:6.0:動きの質が、際立ちゴールに迫るも結果を残せなかった。

途中交代

15黒木
恭平:5.5:急遽の出場だったが、慌てることなく冷静にプレイした。
18加藤 大:5.5:攻撃に絡むも決定的仕事は出来ず。
19渡辺
亮太:6.0:高さを活かしたプレイをみせるも結果を残せず。

審判

主審:岡
宏道:6.0:イエローカードに関して、少し厳しい印象を持ったが、上手く裁いた。
副審:村井 良輔、三原
純:6.0:大きな誤審なく上手く裁いた。

6、MOM

「9荒田
智之」

愛媛の選手のミスからとはいえ、ゴールの取り方は、エクセレント。
同じ様に愛媛も岡山の選手のミスからチャンスがあったが、それを決め切れなかった。
この試合で、そのチャンスをしっかり決める事が出来た9荒田
智之をMOMに選出した。

7、レビュー(H:愛媛側)

3-4-3というシステムを取り入れる事によって、パスが、良く回る様になっていた。
バイタル付近での、パス交換は、非常に魅力的だった。
失点したシーン以外では、岡山のプレス網も掻い潜ってたし、良いサッカーをしていた。
守備も堅かった。
ただ、WBの人材やCBの攻撃参加というのは、まだ課題がありそうという印象。
3バックを続ける上で、その辺りを補強なり、育成で、改善していくべきであると思う。
後の部分は、岡山以上の良いサッカーで、昨季の岡山のパスサッカーを思わせる質だった。
昨季と今季で、チームのサッカーが、逆になった印象。

8、レビュー(A:岡山側)

8-1、極上のWB26田中
奏一

正直今までのWBの選手の中では、1段階も2段階も上の選手である。
25田所 諒や2沢口
雅彦の二人の攻守での運動量には、流石に叶わないものの彼らは、どちらかと言えば守備的で、攻撃がイマイチ。
それに対して、26田中
奏一は、回数を制限し、低いポジションを取り、質で、勝負する選択する事で、彼らには、出来ない決定的仕事をしている。
昨季のキム・ミンキュンが、1本は、決定的スルーパスを出していたが、26田中
奏一は、1本は1対1で、仕掛けてから決定的クロスを上げる事が、出来ている。
25田所 諒や2沢口 雅彦が、バイキングの様な量で、勝負するタイプなら26田中
奏一は、質で、勝負する極上のメニューだ。
また、8石原 崇兆や38三村
真の様なスピードを兼ね備えているだけではなく、彼らとは違いクロス精度の高さとドリブルのキレという武器を持っている。
また、大学時代は、SBの選手であり、CBを任せられる守備力もある。
26田中
奏一は、一年目は、怪我で、出遅れた事や3-6-1という慣れないシステムに順応に苦しんだ。
しかし、今季は、キャンプからずっと練習してきたので、見違えるように良くなった。
さらに試合出場を重ねる中で、自信を深めプレイにもいい影響を与えている。
今後は、よっぽどの事が無ければ26田中
奏一を起用して欲しい。

8-2、18関戸
健二に関して

以前の記事で、18関戸
健二にチャンスを与えて欲しいと書きましたが、現状全ての試合の内容が悪い。
今季に関して言えば、及第点を与えられるSTは、居ない。
その中で、TMから結果を残していた14押谷
祐樹や18関戸 健二に期待したいのも分かる。
私も今も期待している。
内容が、良い感じの8石原 崇兆と11桑田
慎一郎が、起用されるのも分かるし、これからもそうなって行くだろう。
ただ、やっぱり得点という部分で、そうなるとかなり乏しい。
その辺り14押谷
祐樹と18関戸
健二なら期待は、膨らむ。
二人ともそういった決定的場面こそ作れていないが、開幕前でのTMとかでは、得点を決めれていたし、そういったポテンシャルは、高い。
新しい練習場も出来てたし、より綿密な練習で、適応して欲しい。
現状は、パスの受け手としてのポジショニングも悪くなかなか絡めて居ない。
昨季の特徴だったキープ力も影を潜め居てる。
昨季キム・ミンキュンが、退団を聞いた時18関戸
健二が、居るから大丈夫だろうと思っていたが、現状は、がっかりしている。
マークや寄せが、厳しいだろうが、やっぱり、まずはボール受ける事。
もしくは、消えても良いから常にゴールを狙う事。
消えていてもこの試合の9荒田
智之の様にゴールという結果を残せばヒーローになれる。
サッカーとは、そういうもの。
18関戸
健二には、そういった選手になって貰いたい。

8-3、ミラーゲーム

やはり1対1で、勝負出来る。
そういった選手にある程度趣きを置いた起用をすべきだと思う。
26田中
奏一の活躍で、特にそう感じた。
WBの勝負で、右サイドは、主導権を握る事が出来た。
一方で、前線では、愛媛に分があった。
岡山は、昨季でさえ、ミラーゲームだとあまりパスを回せなかった。
しかし、愛媛は、出来ていた。
そういった部分で、監督のタイプの差を感じた。
選手のタイプの関係もあるだろう。
そういった部分で、柔軟な采配を期待したい。

8-4、7仙石 廉と35島田 譲

個人的に4バック相手なら7仙石
廉。
3バック相手には、35島田
譲が、良いのではないかと考えています。
3バック相手だとやはりこう着状態になる可能性が高いので、プレースキックという武器を持っている35島田
譲という存在は、大きいと思います。
逆に4バック相手なら7仙石 廉の様にサイドチェンジ出来る選手の方が、良いと思います。

8-5、シャドーの関して

このポジションに関しては、試行錯誤を続けるべきかと思います。
個人的に3バック相手なら14押谷
祐樹と17鈴木 崇文、8石原 崇兆の中から2人。
4バック相手なら8石原 崇兆のみ固定で、もう1人は、11桑田 慎一郎、18関戸 健二、41幡野
貴紀中から一人選ぶのが良いのではないかと思います。
3バック相手には、個。
4バック相手には、組織力。
こういった物を根本において置くの一つの手だと思います。

9、次節岡山希望スタメン&リザーブ

監督

影山 雅永

スタメン

9荒田 智之
8石原 崇兆、41幡野 貴紀
25田所
諒、10千明 聖典、7仙石 廉、2沢口 雅彦
5植田 龍仁朗、6竹田 忠嗣、3後藤 圭太
1中林 洋次

リザーブ

GK:21真子 秀徳
DF:4近藤 徹志
MF:35島田
譲、26田中 奏一、17鈴木 崇文
FW:14押谷 祐樹、20上條 宏晃(19久木田 紳吾)

コメント

19久木田
紳吾が、可能ならベンチ入り希望。
4バック相手なので、運動量豊富な2沢口 雅彦を希望。
41幡野 貴紀を試して欲しい。
調子の悪い18関戸
健二より14押谷 祐樹のベンチ入りを希望。
17鈴木 崇文も今節は、ベンチ入りさせて欲しい。

10、満足度

7点(10点満点)

内容は、愛媛の方が良かった。
今季無敗であるが、下位のチームとの対戦が、多く内容と結果が伴った勝利は未だ無い。
そういった意味で、その辺りを伴った勝利に期待したい。

岡山から世界へ

To Be Continued

by 杉野 雅昭


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