2016:U-23代表:アジア五輪最終予選準決勝:中立:vsイラク「万感の思い」その2
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杉野雅昭
2016年01月28日 20:58 visibility77
2、戦評
勝てばリオ五輪出場権と決勝に勝ち進める重要な一戦。
連戦で、両チーム満身創痍の中迎える。
日本は、怪我人や体調不良だった選手が多い中、強行出場の選手を含め、ベストメンバーで、この試合に臨む。
イラクは、サイフが代表資格を失ってメンバーを外れた事に加えて、日本より一日試合間隔が短い事で、厳しい状態で、試合に臨む事になった。
序盤は、日本がコンパクトに保って、イラクに自由にさせない。
イランは、それでもロングパスを主体とした攻撃で、日本ゴールに迫ってくる。
良い守備からのカウンターで、9鈴木 武蔵が駆け上がってからのグラウンダーのクロスに、11久保 裕也が、合わせて日本先制。
イランは、失点した事で、ロングボールで攻勢に出る。
日本もやや攻撃にシフトした隙を突いて、チャンスを作る。
日本は、オフサイドが増えてくるが、裏への意識の高さをみせる。
イランもCKから1櫛引 政敏が何度もセーブするも、2スアド・ナティク・ナジが押し込んで同点ゴールを決める。
前半は、そのまま1-1で折り返す。
後半は、イラクペースで推移する。
日本も後半15分ぐらいからイラクゴールに近づける様になる。
両チームゴールに迫るもなかなか得点を奪えなかった。
そんな中アディショナルタイムに突入すると、18南野 拓実のクロスを相手GK1ファハド・タリブ・ラヒムのパンチングするも、毀れ球の先にいた7原川 力が、落ち着いてミドルシュートを放つ。
これが、決まって日本が土壇場で、勝ち越し点を決める。
そのまま逃げ切って劇的展開で、リオ五輪を決めた。
日本は、アジアの覇権奪取に向けて、土曜日の決勝に臨む。
3、試合評
攻撃評価:B
この試合でも自分の持ち味であるプレーに対する積極性が光った。
ドリブルが得意な10中島 翔哉は獲られても挫けずに何度も仕掛ける。
9鈴木 武蔵は、スピードを活かした仕掛けからのシュートやパスの失敗を恐れないプレー。
18南野 拓実は、ボールキープから引き付けて変化を起こすプレー。
そして、多くの選手のシュートに迷いがない。
この試合の決勝ゴールの様なミドルシュートも多く決まっている。
8大島 僚太、7原川 力、10中島 翔哉、19井手口 陽介。
中盤にタレントが集中している事を象徴しているミドルシュートでのゴールが決まっている結果ではあるが、誰が出ても高いパフォーマンスを発揮できる強みというのを感じた。
この試合では、カウンターから綺麗に先制点を決めるなど、攻撃パターンは多彩である。
クロスからの崩しも非常に有効で、最初の試合では、セットプレーからも得点出来ている。
ただ、この試合では、6山中 亮輔と12室屋 成の両SBに疲労が見られ、凡ミスが目立った。
消耗の激しいポジションである事に加えて、2松原 健と15亀川 諒史の状態が思わしくない事を考えても決勝でも攻撃での過度の期待は禁物であり、120分間戦う可能性がある事を考えてもペース配分を考えたインテリジェンスによるインテンシティに優れる働きが求められる。
試合にこそ勝ったが、攻撃回数や決めるべき所であったり、ゴール前でのアイデアという部分で、改善の余地がある。
そこに一定の改善が見られれば、韓国に対しても十分勝機がある筈である。
守備評価:A
パワープレーの得意なイラクに対して、ラインを高く保ってコンパクトにする事で危険なゴール前でのプレーさせない対策で、対抗した。
連続した競り合いでの敗戦により、ゴール前に運ばれたり、セットプレーでの失点シーンを見ても対策に一定の効果があったが、完全に抑えきれなかった。
前線からのプレスにチャレンジするタイミングも良く、ビルトアップの段階での横パスをインターセプトするシーンから攻撃に繋げるシーンも多かった。
縦パスに対してもしっかりスペースを消す事で、インターセプトする事も出来ていたが、パスを繋がれる場面も少なくなかった。
また、この試合では、手の使い方に厳しい審判であり、そういったファールが最後まで多かった事を考えると、ギリギリの所で難しい判断が迫られた事が分かる。
それでも試合全体通して、非常に集中して、最後まで走り切った素晴らしい守備を見せてくれた。
采配評価:A
ここまで来ると満身創痍の厳しい状況で、割り切った采配が求められる中で、「出し惜しみしない」という宣言通り、コンディションと組み合わせを考えたベストメンバーを組んで来た。
交代采配を含め、そういったスタメン起用に対するリスクマネジメントも素晴らしかった。
そして、最後の一枚も時間稼ぎに使い冷静な采配だった。
この試合でのイラク対策のラインコントロールという策も当たり、1失点に抑える事に成功した。
また、グループリーグから通じて、守備から入るという手堅いサッカーから入って、カウンターを狙うという戦い方もこの試合で当たり、先制点を奪う事が出来た。
監督の出来る事をやって来た事により、選手のポテンシャルを最大限引き出し、今回のリオ五輪出場権獲得に至った。
後は、宿敵に対して勝利して、アジアの覇権をかけて戦う試合に向けてのモチベーションの作り方と戦い方の準備の仕方が問われる。
総合評価:A
良い守備から良い攻撃に繋げる。
これが、この試合非常に良かった。
スペースを与えない。
スペースを有効に使う。
この基本が忠実に実行していた。
当然スペースを与えてしまうシーンやスペースが時間の経過ともに広がっていく事もあったが、根気強く守るというメンタルの強さというのをこの試合発揮した。
日本は、イラクより一日試合間隔が長かったという事もあり、最後のシーンも間延びしてスペースが出来ていたイラクの守備。
それ察知し、そこを狙っていたという7原川 力のコメント通り、毀れ球を拾った7原川 力にスペースがあり、冷静に相手の動きを見極めて、枠に飛ばす事だけ考えたという狙いすましたシュートを決めた。
これをあの時間帯に出来る。
選手たちの成長と逞しさを感じた瞬間だった。
勝てばリオ五輪出場権と決勝に勝ち進める重要な一戦。
連戦で、両チーム満身創痍の中迎える。
日本は、怪我人や体調不良だった選手が多い中、強行出場の選手を含め、ベストメンバーで、この試合に臨む。
イラクは、サイフが代表資格を失ってメンバーを外れた事に加えて、日本より一日試合間隔が短い事で、厳しい状態で、試合に臨む事になった。
序盤は、日本がコンパクトに保って、イラクに自由にさせない。
イランは、それでもロングパスを主体とした攻撃で、日本ゴールに迫ってくる。
良い守備からのカウンターで、9鈴木 武蔵が駆け上がってからのグラウンダーのクロスに、11久保 裕也が、合わせて日本先制。
イランは、失点した事で、ロングボールで攻勢に出る。
日本もやや攻撃にシフトした隙を突いて、チャンスを作る。
日本は、オフサイドが増えてくるが、裏への意識の高さをみせる。
イランもCKから1櫛引 政敏が何度もセーブするも、2スアド・ナティク・ナジが押し込んで同点ゴールを決める。
前半は、そのまま1-1で折り返す。
後半は、イラクペースで推移する。
日本も後半15分ぐらいからイラクゴールに近づける様になる。
両チームゴールに迫るもなかなか得点を奪えなかった。
そんな中アディショナルタイムに突入すると、18南野 拓実のクロスを相手GK1ファハド・タリブ・ラヒムのパンチングするも、毀れ球の先にいた7原川 力が、落ち着いてミドルシュートを放つ。
これが、決まって日本が土壇場で、勝ち越し点を決める。
そのまま逃げ切って劇的展開で、リオ五輪を決めた。
日本は、アジアの覇権奪取に向けて、土曜日の決勝に臨む。
3、試合評
攻撃評価:B
この試合でも自分の持ち味であるプレーに対する積極性が光った。
ドリブルが得意な10中島 翔哉は獲られても挫けずに何度も仕掛ける。
9鈴木 武蔵は、スピードを活かした仕掛けからのシュートやパスの失敗を恐れないプレー。
18南野 拓実は、ボールキープから引き付けて変化を起こすプレー。
そして、多くの選手のシュートに迷いがない。
この試合の決勝ゴールの様なミドルシュートも多く決まっている。
8大島 僚太、7原川 力、10中島 翔哉、19井手口 陽介。
中盤にタレントが集中している事を象徴しているミドルシュートでのゴールが決まっている結果ではあるが、誰が出ても高いパフォーマンスを発揮できる強みというのを感じた。
この試合では、カウンターから綺麗に先制点を決めるなど、攻撃パターンは多彩である。
クロスからの崩しも非常に有効で、最初の試合では、セットプレーからも得点出来ている。
ただ、この試合では、6山中 亮輔と12室屋 成の両SBに疲労が見られ、凡ミスが目立った。
消耗の激しいポジションである事に加えて、2松原 健と15亀川 諒史の状態が思わしくない事を考えても決勝でも攻撃での過度の期待は禁物であり、120分間戦う可能性がある事を考えてもペース配分を考えたインテリジェンスによるインテンシティに優れる働きが求められる。
試合にこそ勝ったが、攻撃回数や決めるべき所であったり、ゴール前でのアイデアという部分で、改善の余地がある。
そこに一定の改善が見られれば、韓国に対しても十分勝機がある筈である。
守備評価:A
パワープレーの得意なイラクに対して、ラインを高く保ってコンパクトにする事で危険なゴール前でのプレーさせない対策で、対抗した。
連続した競り合いでの敗戦により、ゴール前に運ばれたり、セットプレーでの失点シーンを見ても対策に一定の効果があったが、完全に抑えきれなかった。
前線からのプレスにチャレンジするタイミングも良く、ビルトアップの段階での横パスをインターセプトするシーンから攻撃に繋げるシーンも多かった。
縦パスに対してもしっかりスペースを消す事で、インターセプトする事も出来ていたが、パスを繋がれる場面も少なくなかった。
また、この試合では、手の使い方に厳しい審判であり、そういったファールが最後まで多かった事を考えると、ギリギリの所で難しい判断が迫られた事が分かる。
それでも試合全体通して、非常に集中して、最後まで走り切った素晴らしい守備を見せてくれた。
采配評価:A
ここまで来ると満身創痍の厳しい状況で、割り切った采配が求められる中で、「出し惜しみしない」という宣言通り、コンディションと組み合わせを考えたベストメンバーを組んで来た。
交代采配を含め、そういったスタメン起用に対するリスクマネジメントも素晴らしかった。
そして、最後の一枚も時間稼ぎに使い冷静な采配だった。
この試合でのイラク対策のラインコントロールという策も当たり、1失点に抑える事に成功した。
また、グループリーグから通じて、守備から入るという手堅いサッカーから入って、カウンターを狙うという戦い方もこの試合で当たり、先制点を奪う事が出来た。
監督の出来る事をやって来た事により、選手のポテンシャルを最大限引き出し、今回のリオ五輪出場権獲得に至った。
後は、宿敵に対して勝利して、アジアの覇権をかけて戦う試合に向けてのモチベーションの作り方と戦い方の準備の仕方が問われる。
総合評価:A
良い守備から良い攻撃に繋げる。
これが、この試合非常に良かった。
スペースを与えない。
スペースを有効に使う。
この基本が忠実に実行していた。
当然スペースを与えてしまうシーンやスペースが時間の経過ともに広がっていく事もあったが、根気強く守るというメンタルの強さというのをこの試合発揮した。
日本は、イラクより一日試合間隔が長かったという事もあり、最後のシーンも間延びしてスペースが出来ていたイラクの守備。
それ察知し、そこを狙っていたという7原川 力のコメント通り、毀れ球を拾った7原川 力にスペースがあり、冷静に相手の動きを見極めて、枠に飛ばす事だけ考えたという狙いすましたシュートを決めた。
これをあの時間帯に出来る。
選手たちの成長と逞しさを感じた瞬間だった。
その3に続く。
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