2013:A代表:親善試合:H:VSブルガリア代表「明暗くっきり、確かな手応えと課題」

日本VSブルガリア:0-2
得点者:2マレノフ、オウンゴール(17長谷部 誠)

1、チーム情報&評点

審判

主審:6.0
副審:6.0

H:日本

監督

アルベルト・ザッケローニ:6.0

スタメン

18前田 遼一:5.5
10香川 真司:6.0、19乾
貴士:6.0
3駒野 友一:5.5、7遠藤 保仁:6.0、17長谷部 誠:5.0、6内田 篤人:5.5
15今野 泰幸:5.5、16栗原
勇蔵:5.5、22吉田 麻也:5.5
1川島 永嗣:5.0

リザーブ

GK:12西川 周作、23権田 修一
DF:2伊野波 雅彦、5長友
佑都、21酒井 宏樹
MF:13細貝 萌、14中村 憲剛、高橋 秀人
FW:8清武 弘嗣、26東 慶悟、25工藤
壮人、11ハーフナー・マイク

途中交代

18前田
遼一→11ハーフナー・マイク:5.0、3駒野 友一→5長友 佑都:5.5、6内田 篤人→21酒井 宏樹:5.0、22吉田 麻也→8清武 弘嗣:5.5、19乾
貴士→14中村 憲剛:5.5、17長谷部 誠→13細貝 萌:5.5

 

A:ブルガリア

監督

リュボスラフ・ペネフ:6.0

スタメン

22ゲオルギ・イリエフ:6.0、8デレフ:6.0
9ポポフ:6.0、2マレノフ:7.0
21ディアコフ:6.0、18ガジェフ:6.0
6ヨルダン・ミネフ:6.5、15イバン・イバノフ:6.5、16イリヤ・ミラノフ:6.5、11ディミトロフ:6.5
1ストヤノフ:5.5

リザーブ

GK:12プラメン・イリエフ、27ミハイル・イバノフ
DF:3アレクサンドロフ、14ベセリン・ミネフ、20ベレフ
MF:5フリストフ、7ズラティンスキ、17ゲオルギ・ミラノフ
FW:19ミカンスキ

途中交代

18ガジェフ→7ズラティンスキ:7.0、8デレフ→19ミカンスキ:6.0、9ポポフ→17ゲオルギ・ミラノフ:6.0、22ゲオルギ・イリエフ→20ベレフ:評価不可

2、得点シーン

H:日本

なし

A:ブルガリア

1得点目:2マレノフ

2マレノフ(ブレ球のFK)→1川島
永嗣(触れるも変化について行けずパンチングしきれず)→ゴール

コメント

凄いFKでしたね。

2得点目:オウンゴール(17長谷部 誠)

7ズラティンスキ(FK)→17長谷部
誠(クリアするコースがあまり無いゴール前で、クリアしきれず触ったボールが、ゴールへ)→ゴール

コメント

なかなかクリアするのは、難しかったと思います。
触らなくても奥に相手選手がいましたし、仕方ない失点だったと思います。

3、MOM&MIP

MOM:「2マレノフ」

凄いFKでした。
それが全てだったと思います。

MIP:「19乾
貴士」

3バック時のドリブル突破やパス、シュート意識というのは、非常に良かったと思います。
現在の主流である4-5-1のシステムで、どれだけ存在感を発揮できるかです。
これからが、楽しみな良い選手だと思います。

4、レビュー

A:ブルガリア

組織力、個人技、フィジカルといった辺りは、日本でもある程度対応できていました。
ただ、セットプレイの精度は、ワールドクラスですね。
何れの得点もセットプレイからですからね。
守備面でも最後の部分での対応が素晴らしい。
球際の所で強いというか速い。
予測と動き出しというのが、光ってました。
負けないチームと言われても分かるだけの素晴らしい好チームだったと思います。

H:日本

H-1、3-4-3に手応え

10香川 真司と19乾
貴士が、躍動していて面白かったです。
パス、ドリブル、裏への抜き出しといった辺りが、特に素晴らしかったです。
1トップに入った18前田
遼一も目立たないながら最低限のポストプレイが、出来ており、機能していたと思います。
ボランチの二人からも良いパスが、何度か出せてましたし、距離感も良かったです。
WBも攻守共に問題無かったです。
CBの選手もサイドの守備に不慣れな部分が、感じた物の攻撃参加を見せるなど、全体的に厚みのある良い攻撃が、出来ていたと思います。

H-2、4-5-1は「本田システム」

南アフリカW杯でもそうでしたが、なんだかんだ言って本田
圭佑が居ないと機能しないのではないか。
そう感じます。
結局トップ下や1トップの何れかに前線で起点になれる選手が居ないと機能しない。
それが、浮き彫りになった試合でした。
逆を言えば、それが可能な選手が、台頭して欲しいなと思います。
もしくは、違う形で、機能させるとか。
4-5-1のトップ下というのは、色んな戦い方がありますが、現状は、本田
圭佑システムかと。

H-3、機能しない21酒井
宏樹

ポジショニングやフリーランの質が悪いですね。
確かに基礎技術や身長といったフィジカルの強さは、素晴らしいですけど。
やっぱり、チームの中で、フィットしていかないと、スタメンというのは、難しい様に思う。
現代サッカーで、GKでさえ、攻撃の始まりとして重要な役割を担っているので、そういった部分を改善していかないといけないと思います。
せっかく、素晴らしいクロス精度を誇る選手だけに現状だと勿体ない。

H-4、地上と空中で決定機

地上と空中と何度か形自体は、作れていたと思います。
後は、決めるだけという様なシーンは、全てオフサイドでした。
後のシーンは、フリーにさせて貰えなかった。
言ってしまえば、内容の良かった前半も悪かった後半も結局のところブルガリア代表の手の内だったという事である。
だから細かい所だが、後は、パスの出し手と受け手のタイミングといった部分やダイレクトプレイといった選手間の連携の向上。
ここだと思います。
前半の3-4-3の部分は、そういったレベルの要求が、求められる完成度の高さだと思います。
空中戦に関しては、何度か11ハーフナー・マイクや16栗原
勇蔵といった選手が、何度か良い形で、ヘッド出来ただけに決めて欲しかった。
高さは、やはり武器だと感じたので、そこに集めるなり、もっとフリーで、打てるような工夫をしていきたい所。

H-5、セットプレイ以外の守備では大きな問題無し

失点は、全てセットプレイからという事で、崩された訳では無い。
そこは、自信をもって良いと思います。
ただ、4-5-1となった時のボールを奪い方という部分で、課題を残したと思います。
なかなかボールを奪えず、攻撃になかなか移れなかった。
そこは、改善していかないといけないと思います。
また、3-4-3の守備では、サイドを突かれていたのは、多少気になった。
この試合は、問題無かったが、ある程度パスを回せるチームだと当然の様にそこを突かれると思いますし、実践で、経験を積んで改善していって欲しい。

H-6、オーストラリア戦は3バック?4バック?

個人的には、3バックが、良いと思います。
やはり、オーストラリアは、高さのあるパワフルなチームなので、高さのあるCBを一人多い状態にした方が良いかと思います。
15今野
泰幸の所を執拗に狙われていましたし、特にそう感じます。
ただ、攻撃を考えた場合は、本田
圭佑が、大丈夫そうなら4バックもありかと。
後は、慣れ親しんだ4バックかこの試合で、良かった3バックかという考え方ですね。
どういった決断をするか注目したいです。

5、満足度

5点(10点満点)

親善試合なので、結果より内容かと思います。
3バックの出来は良く今後に期待出来るので、それだけで、ある程度満足できました。
一方で、4-5-1の機能不全やセットプレイの守備に関しては、不満の残る内容でした。

日本から世界へ
To
Be Continued

by 杉野
雅昭

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