2016:J2:24節:H:vs横浜FC「長期的視点と正しい分析の必要性」その2

3、戦評

数値評

攻撃評価:D
守備評価:C
采配評価:D
総合評価:D

文章評

失点は、一見3金 珍圭の転だ事によるミスが原因とも言えるが、19片山 瑛一のバックパス、もっと戻れば17島田 譲のバックパスにも問題がある。
そもそも33金 珍圭も意表を突かれて、びっくりして転んだ様に見え、19片山 瑛一のバックパスのボールは、判断の悪いバックパスで、転ばなくても対処出来てなかった。
転んだ事による印象の悪さは、33金 珍圭の今後へのプレーへの悪影響を含め、チームにマイナスでしかない。
そう考えると、この失点に対する正しい認識を持って33金 珍圭を評価して欲しい。
では、具体的に失点シーンの原因となったバックパスであるが、今季の岡山は、バックパスがかなり多い。
しかし、バックパス自体は、結果が出ている通り有効に使えば非常に効果的である。
攻めを急がずしっかり繋いだ結果、ペナルティエリア内侵入回数は、今季は、非常に多いというデータも出ている。
しかし、そこを研究された結果、そこからプレスを受けて、失点に繋がった。
19片山 瑛一がバックパスしたシーン。
35岩政 大樹が、前に出て対応していて、スペースがあった。
つまり、19片山 瑛一のバックパスは35岩政 大樹が空けたスペースが無ければ、失点に繋がる可能性は、低かった。
よって、19片山 瑛一のバックパスという判断は、やはり非常にリスキーなバックパスだという事が分かる。
そして、17島田 譲のバックパスを出したシーンも、結果的に1中林 洋次がプレスを受けて、余裕が少しあったものの苦し紛れのボールを前に蹴らざる得なかった。
その結果の流れから35岩政 大樹が、前に出ざる得なかった。
勿論、17島田 譲も前にパスを出すことも出来ているが、最近はバックパスが多くなっている。
何故、そういったプレーが多くなっているかと言えば、17島田 譲のアジリティの低さというのが、他チームの共通の認識として知れ渡っており、さらに守備時以外での接触プレーを避ける傾向にもあり、奪いどころとして狙われている事を示している。
この結果、ボールロストが増えて、バックパスに繋がっている。
持ち味の得点力やロングパスというのを影を潜めて、現状のチームの中での輝きを失っており、失点したシーンの流れでも実際にバックパスを出している。
そして、最後に決してこの試合、33金 珍圭のみのミスが原因で負けた訳ではなく、そういったデータによる研究や対策によるミスが誘発された。
つまり、横浜FCの対岡山対策の前に屈したと結論付ける事が妥当である。
33金 珍圭も裏への正確なスルーパスを通して、好機を作りかけた事もあり、その経験と技術を今後の出場機会があった時に、実力を発揮して、勝利に貢献して欲しい。
また、リードされた時の岡山のパワープレーの未熟さであったり、10矢島 慎也のミドルと30豊川 雄太のシュートがバーに当たったという不運。
10矢島 慎也を気持ちよく送り出す事は出来なかったが、逆にこれを本大会での爆発の起爆剤にして欲しい。
岡山としても10矢島 慎也が戻って来るまでに4位以上をキープして、チームとしての底力を見せたい。

試合評

MOM:3田所 諒(横浜FC)
MIP:10矢島 慎也(岡山)
満足度:2点(10点満点)

岡山から世界へ
To Be Continued

by 杉野 雅昭(masaaki sugino)

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