レビュー:2018:J2:第22節:H:vs東京ヴェルディ「前節から変わった原点回帰で見えた勝利プラン」
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杉野雅昭
2018年07月08日 21:11 visibility227
東京Vvs岡山:0-1
得点者:19仲間 隼斗(21椋原 健太)
観客数:6,792人
試合会場:東京スタジアム"味の素スタジアム"
1、チーム情報&評点
評価基準
良:1~5:悪
審判
主審:岡 宏道:2.5
副審:藤澤 達也、中澤 涼:2.5
第4の審判員:櫻井 大輔
A:岡山
監督
長澤 徹:2.0
スタメン
18齊藤 和樹:2.0
19仲間 隼斗:2.0、7伊藤 大介:2.5
11三村 真:2.5、14上田 康太:3.0、8塚川 孝輝:2.5、21椋原 健太:2.0
6喜山 康平:2.5、4濱田 水輝:2.0、3後藤 圭太:2.0
13金山 隼樹:2.0
リザーブ
GK:22一森 純
DF:33阿部 海斗
MF:2澤口 雅彦、15末吉 隼也、10大竹 洋平
FW:32福元 友哉、24赤嶺 真吾
途中交代
14上田 康太→15末吉 隼也:3.0
7伊藤 大介→24赤嶺 真吾:2.5
18齊藤 和樹→32福元 友哉:2.5
H:東京V
監督
ミゲル・アンヘル・ロティーナ(ロティーナ):2.5
スタメン
16佐藤 優平:3.0、11林 陵平:3.0、35藤本 寛也:2.5
20井上 潮音:2.5、33渡辺 皓太:2.5
8内田 達也:2.5
24奈良輪 雄太:2.5、4畠中 槙之輔:2.5、3井林 章:3.0、23田村 直也:2.5
21上福元 直人:2.5
リザーブ
GK:1柴崎 貴広
DF:5平 智広
MF:17李 栄直(リ・ヨンジ)、38梶川 諒太
FW:7アラン・ロペス・ピニェイロ(アラン・ピニェイロ)、9ドウグラス・ダ・シルバ・ヴィエイ(ドウグラス・ヴィエイラ)、29森 俊介
途中交代
11林 陵平→9ドウグラス・ダ・シルバ・ヴィエイラ(ドウグラス・ヴィエイラ):3.0
16佐藤 優平→7アラン・ロペス・ピニェイロ(アラン・ピニョエイロ):2.5
20井上 潮音→17李 栄直(リ・ヨンジ):2.5
2、得点経過
A:岡山:0-1:19仲間 隼斗(21椋原 健太)
8塚川 孝輝のサイドチェンジのパスを受けた18齊藤 和樹が、中に持っていくと見せかけて、振り返ってサイドのスペースへスルーパスを出す。そのスルーパスにフリーでパス先に向かう事が出来た21椋原 健太、余裕を持ってダイレクトでのクロスを入れます。最初は、東京Vの3井林 章が、19仲間 隼斗にマークしていたが、19仲間 隼斗がその前に後方の死角にポジションを移して、3井林 章も少しだけ付いていくも危険な中央の位置から離れなかった。クロスが送られて来た時に、後方から助走を付けて高い打点でのヘディングシュートを19仲間 隼斗が打てたが、3井林 章は、その勢いに押される形で、落下点に入る途中で、バランスを崩した。結局19仲間 隼斗は、ほぼフリーで、しっかりミートして打てたので、GK21上福元も反応出来ないコースに突き刺さって、岡山が先制に成功する。
3、数値評
評価基準
良:A~E:悪
A:岡山
攻撃評価:C
守備評価:B
采配評価:C
総合評価:C
H:東京V
攻撃評価:C
守備評価:B
采配評価:C
総合評価:C
4、文書評
Q.1「前節の3得点した攻撃の形をこの試合でも発揮することが出来るか。」
A.「1得点ではあったものの18齊藤 和樹が絡んで、サイドのクロスから得点を奪うという序盤戦あまり見れなかった得点パターン。今までも18齊藤 和樹がサイドや中央で、チャンスメークすることが何度か今までもありましたが、ラストパスやクロスから18齊藤 和樹自身のアシストも少なく、ポストプレーも少なかった。
しかし、ここに来て、絶妙なポストプレーで、パスが繋がる様になってきた。加えて、テクニックやアイデアを活かした所へ落とすことが出来る様になってきているので、そういった形から好機が出来る様になってきている。
少ないこういった好機で、しっかり決めきる事が出来るか。岡山の生命線である事に変わりないが、待望だったWBのどちらからのアシストが、2試合連続で記録した事は、非常に嬉しい材料。
また、7伊藤 大介に続いて19仲間 隼斗も頭での得点。2シャドーに変更した効果と言える。やはり単純な高さでは勝てないが、後方からスペースへの飛び込や、今回の19仲間 隼斗の駆け引きによりフリーで合わせた動き出し。こういった工夫というのが、2シャドーの方が、やり易く機能している事が分かる。
3-1-4-2も悪くないが、14上田 康太1人へ求められるプレー量と質を14上田 康太では捌ききれなかった。3-4-2-1の方が、14上田 康太も持ち味を出しやすく、高さやロングパス精度への依存度も低くなることから戦い易い。それが確信に変わった試合と言える。
ただ、オプションとして2トップも不調の間やってきたので、少し改善して機能させることが出来るかも今後の課題とはなる。
次節は、8塚川 孝輝の欠場となるが、それを受けてどういった戦い方を選択するかは、大きな注目ポイントとなる。」
Q.2「ミス絡みとは言え、3失点した守備を微修正出来るか。」
A.「この試合では、岡山が序盤戦で見せていた堅守が復活していた。重心が少し前に行っていたが、前線で起点が機能仕切らず、そこから攻撃が切り替わった際に14上田 康太が後ろに重心を置いて守っていたが、展開力やゲームメーク力の部分でオーバーワーク気味になっていたことで、攻守で噛み合わさない要因になっていた。
そこを8塚川 孝輝が前や後ろを基本ポジションにすることがあったが、DHを基本ポジションにしたことで、バイタルエリアでの粘り強さが戻ってきました。高さもあるので、セカンドボールの回収率も高くなっていた。最終ラインの3後藤 圭太の存在も大きく、しっかりクリアしてくれるので、そこをどう拾うかというのは、大きなポイントとなるので、巧く噛み合っていました。
やはり、長澤 徹監督が目指すサッカーは、ペナルティエリアとその前のバイタルエリアの隙を少なくして、縦に速くというのをベースにすることで、攻守ともに安定するといのが、分かった事が、この試合の収穫と言える。
8塚川 孝輝のボールロストも目立ったが、全体を通してみれば、十分プラスになる効果をチームに生まれていました。
そして、13金山 隼樹もリーチを活かしたセーブやハイボール処理も無失点に繋がったポイントと言えるので、次節もスタメンの可能性は高そうです。
更に19仲間 隼斗、18齊藤 和樹、7伊藤 大介の前からのプレスを非常に有効であったと思います。スピードと運動量を考えると、巧く機能していましたし、次節もこの形を続く可能性は高いですし、期待出来ると思います。」
Q.3注目選手に対してどこまで戦えたか。
「21上福元 直人からゴールを奪う事が出来たが、やはりその足元の技術は流石で、岡山のハイプレスを受けても巧く処理していた。1得点こそ奪えたが、ミスを誘発する様な圧力のある攻撃や前からの守備の部分でより高みを目指し、巧く抑えたい。
3井林 章に関しては、1得点こそ奪えましたが、岡山の攻撃を巧く潰されていました。それでも得点シーンでは、19仲間 隼斗が巧くマークを剥がして、技有りの得点を奪えた事で、こういったJ2屈指のCBに対して、どう攻略していくかというヒントになったマッチアップになったと思います。
24奈良輪 雄大のピンポイントを許すなど、持ち味を発揮されてしまった。しかし、この試合では、岡山の攻撃のメインであった右サイドからの崩しにより得点に繋げた。そういった意味では、巧く攻める事が出来た一方で、東京Vの攻撃を左サイドから許した部分もあるので、今後は、こういった場面で、どう主導権を握るのかというのは、課題。」
5、試合評
Most Of the Match(MOM):19仲間 隼斗(岡山)
Most Impressive Player(MIP):24奈良輪 雄大(東京V)
満足度(10点満点):6点
6、通算対戦成績
J2通算対戦成績
A:岡山:7勝(17得点):4分:(27得点)10勝:東京V:H
会場別成績(岡山視点)
H:シティライトスタジアム:4勝1分6敗
A:味の素スタジアム:2勝3分4敗
A:国立競技場:1勝0分0敗
7、今季の成績
勝敗(22/42)(他会場中止試合有)
9勝7分6敗(暫定8位:勝ち点34)
得失点
24得点19失点(+5)
ホームスコア(11試合:4勝5分2敗:15得点10失点)
〇:1-0×2、3-0×1、3-1×1
△:0-0×2、2-2×2、3-3×1
●:0-1×2
アウェースコア(11試合:5勝2分4敗:9得点9失点)
〇:0-1×4、1-3×1
△:1-1×2
●:1-0×3、3-0×1
得点時間帯(24得点:前半×10、後半×14)
1分~15分×3、16分~30分×3、31分~45分×4、前半AT
46分~60分×8、61分~75分×6、76分~90分、後半AT
失点時間帯(19失点:前半×11、後半×8)
1分~15分×2、16分~30分×4、31分×45分×5、前半AT
46分~60分×4、61分~75分×1、76分~90分×2、後半AT×1
ゴール(全24ゴール)
FW(6):18齊藤 和樹×1(PK右足×1)、19仲間 隼斗×4(頭2、右足1、ボレー右足1)、24赤嶺 真吾×2(左足ボレー1、PK右足1)
MF(10):7伊藤 大介×2(ダイビングヘッド1、右足ミドル1)、8塚川 孝輝×3(頭1、右足ミドル1、左足ミドル1)、11三村 真×1(左足ボレー1)14上田 康太×3(FK左足3)25武田 将平×1(左足ミドル1)
DF(6):3後藤 圭太×1(頭1)、4濱田 水輝×3(頭3)、6喜山 康平×1(頭1)、33阿部 海人×1(左足1)
GK:なし
その他(1):オウンゴール×1(足1)
アシスト(全16アシスト)
FW(7):9李 勇載×1(右足1)、18齊藤 和樹×2(右足1、右足クロス1)、19仲間 隼斗×1(左足1)、24赤嶺 真吾×3(パス右足2、クロス右足1)
MF(8):8塚川 孝輝×2(頭1、右足1)、14上田 康太×5(CK左足1、FK左足2、クロス左足1、パス左足1)、21椋原 健太×2(右足クロス2)
DF:なし
GK:なし
得点の形(24得点:流れ×10、セットプレー×14)
ボール奪取→ミドルシュート(右足)×1
パス(左足)→ミドルシュート(左足)×1
クロス(右足)→右足×1、クロス(右足)→ダイビングヘッド(頭)×1、クロス→左足ボレー×1、クロス→右足ボレー×1、クロス(右足)→頭×1、クロス→頭×1、クロス→オウンゴール×1
速攻→ポストプレー→右足ミドル×1
FK→頭×2、FK→混戦→左足×1
CK→混戦→頭×1、CK→2次クロス→頭×1、右CK→セカンドボール→ダイレクトボレー(左足)×1、左CK→頭×1、
左足直接FK×3、PK(右足)×2
ロングスロー→混戦→頭×1、ロングスロー→セカンドボール回収バックパス→左足ミドル×1
失点の形(19失点:流れ×14、セットプレー×5)
カウンター(CK)→ロングパス(左足)→ダイレクトシュート(右足)×1
左足(フリック)→頭×1、右足(パス)→右足(ミドル)×1、右足(スルーパス)→右足×1、右足(浮き球パス)→右足(ボレーシュート)×1
右足(クロスが直接)×1、右足(クロス)→頭×2、右足(クロス)→ブロック→右足(押し込み)×1、左足(クロス)→頭×2
毀れ球→ドリブル→シュート(右足)×1
CK→ショートコーナー→右足(ミドル)×1
PK×1、PK(右足)×2
右足×1、右足(ミドル)→オウンゴール×1
ロングスロー→テクニカルな繋ぎ→シュート(左足)×1
岡山から世界へ
To Be Continued
by 杉野 雅昭(Masaaki Sugino)
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